先取り貯金が自動でできる? やり方と金額の目安を解説
先取り貯金を上手に続けるコツ2つ
ここからは、先取貯金を続けるためのコツを紹介します。
(1)無理のない金額を積み立てる
毎月の貯金額を高く設定しすぎると、生活費に回せる分が極端に少なくなり、貯金を切り崩すことになりかねません。
まずは、無理のない金額として給料の1割を貯金する習慣をつけることが大切です。
そして貯金を習慣化できてから、あとどれくらい貯金が増やせそうか、毎月の支出と見比べて金額を調整しましょう。
(2)目的別に口座を分ける
貯金する口座は、目的別に分けることがとっても大切です。
なぜならば、お金は無限にあるものではなく、目的をはっきりさせて区別しておかないと、将来必要な分まで使い切ってしまうリスクがあるからです。
そうならないよう、自分の目的にあった口座を設定していきましょう。
例えば、以下のように分けると良いでしょう。
短期的な貯金の口座
給料が振り込まれ、家賃や光熱費などの固定費が引かれる口座。何かあった時に生活できるよう、生活費の約6カ月分は置いておくことをおすすめします。
短期的な貯金の口座としては、自動積立定期預金、財形貯蓄、社内預金を考えておくと良いでしょう。
中期的な貯金の口座
この口座には、5~10年先に必要になるお金を貯金します。
中期的な貯金の口座としては、自動積立定期預金、財形貯蓄、社内預金、変額保険、つみたてNISAを考えておくと良いでしょう。
長期的な貯金の口座
この口座には、15年以上先のためのお金を貯めます。その時のために確実に貯金できるよう、^目先のことで解約したり下ろしたりできないようにしておきましょう。
長期、積立、分散投資として、つみたてNISAや変額保険、原則として60歳まで解約できないiDeCoの口座を、長期的な貯金の口座と考えておくと良いでしょう。
「できるようになったら貯金しよう」は要注意!
今の自分に合った金額を継続的に貯金していく習慣をつけていくことで、お金が貯まるだけでなく、普段の生活で何にお金を使うかの優先順位がつけられるようになってきます。
「やり繰りできるようになったら……」「余裕ができたら……」と思っていると、貯金のスタートが遅れてしまいます。それよりは、まずは自分ができる範囲で先取貯金を始めましょう。
(FP Office 片根竜哉)
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※この記事は2021年11月30日に公開されたものです