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好きな人への依存をやめたい! 原因と対処法

高見綾(心理カウンセラー)

好きな人へ依存してしまう原因

依存すると関係がうまくいかなくなってしまうケースが多いと分かりましたが、人はなぜ依存してしまうのでしょうか。その原因を詳しく見ていきましょう。

(1)自分に自信がない

自分に自信がなく、価値があると思えていないことで、他者から「好かれている自分」に価値を見出そうとします。

相手から欲しい答えや好意が返ってこなくなると、価値のない自分に戻ってしまうように感じるため、不安でいてもたってもいられなくなります。自信がない分だけ、好きな人の気持ちをつなぎとめておくために必死になってしまうのです。

(2)心を開ける人が他にいない

自分の居場所がどこにもないような感覚があったり、安心して話せる人が他にいなかったりする場合、好きな人に依存してしまうことがあります。

「この人なら、私の気持ちを分かってくれるはず」と思うと、今まで抑え込んできたさまざまな欲求が溢れてしまうのです。

日頃、我慢しがちなタイプの人がなりやすい傾向にあります。

(3)恋愛以外に楽しみがない

仕事や趣味など、恋愛以外に楽しみがないと、好きな人へ依存しがちになります。

「この人がいなくなったら、私には何もなくなってしまう。つまらない毎日に戻ってしまう」と感じるからです。

自分の気持ちを抑えがちで失敗を恐れる人は、考えるばかりで行動を起こすのが苦手なので、自分の好きなことが分からなくなる傾向があります。

(4)自己否定が強い

自己否定が強く、自分のことを受け入れられない人は、他人から認めてもらいたいと思うようになります。自分で自分のことを満たせないために、構ってほしいと強く思うようになるのです。

好かれたり肯定してもらえたりすると、一時的に心が満たされますが、自分で自分を認めることができないために、すぐ不安になり、常に他人からの承認や愛を求めるようになります。

(5)満たされない思いを抱えている

幼少期の家庭環境が関係していることも多いですが、“今まで親に求めてきたけれどもらえなかったもの”を、好きな人に求めてしまうというケースも。

親が家にいなくて寂しかった、厳しい家庭で全然褒めてもらえなかった、甘えることができなかったなど、そうした満たされない思いを好きな人に全部満たしてほしくなるのです。

(6)過去の恋愛で傷ついたことがある

大好きな人に振られてしまった、浮気されてしまったなど、過去の恋愛で傷ついたまま心が癒えていないと、もう二度と同じ経験はしたくないと思うものです。

相手を失いたくないから束縛したくなる、嫌われて見捨てられるのが嫌だから自分を犠牲にしてでも尽くしてしまうなど、その恐れや不安から、好きな人にしがみついてしまうのです。

次ページ:依存をやめたい時の対処法

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