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「よくそんなヘラヘラしてられるよね」と言われた時の対処法

#大人なリアクション

ぱぴこ

仕事やプライベートで、「ちょっと気に障る発言をされた」という経験がある人は多いはず。そんな時、自分が納得できる対応ができるよう、スマートなリアクションや対処法をOLコラムニストのぱぴこさんに教えてもらいます。

人間誰しも機嫌が悪い時はあります。そして、それは上司であっても同じ。いつもはいい人なのに、たまに理不尽な言葉が飛んでくることも……。

そんな時、いちいち腹を立てて怒っていても仕方がないし、「なんだか機嫌悪かったですね(笑)」なんて軽く受け流そうとすると、「よくそんなヘラヘラしてられるよね」なんて心無いことを言ってくる人ってたまにいますよね。

ヘラヘラしたくてしてるわけじゃないし、その場の雰囲気を気遣って言っただけだし、なんなら上司よりそんなことを言ってくる女性社員への怒りがこみ上げてくるし……!!!

とにかくとても不愉快な思いをさせられる、この発言。どうリアクションし、対処するのが望ましいのでしょうか?

今回の気に障る発言

今回で連載3回目ですが、これまでの2回は「悪意がないが、モヤる」という種類の言葉ですが、3回目にして初めて「悪意あるよね?」という言葉が登場しました。

正直、こんなことを言われたら「お前の顔もヘラヘラにしてやろうか?」と思わず拳を握りしめてしまいます。こちとら気を使って(笑)ってやってるんですけど? お前の頭の中がヘラヘラか? と、一気に戦闘モードに入ってしまいそうな、パンチのあるひと言です。

自分だって上司の理不尽な怒りには疲弊するし、モヤモヤもためている。けれど、それを引きずっても仕方がないし、相互に「上司キレてて草」「うける」など笑って傷をなめ合いたいだけなのに!

なぜこちらがさらに攻撃されねばならぬのか!「ヘラヘラしてられていいよね」なんて言われたらどうしたらいいんでしょうね? というか、殴っていい? と武闘派の私がアップを始めました。

失礼な言葉には、ド直球に意味を確認する質問返しをするのが有効です。なので、「ヘラヘラしてるって、どういう意味ですか?」とオウム返しの質問返しで相手をたじろがせて終わらせる方法もあります。

一発KO! で終わらせられたらラク&スカっとするかもしれませんが、もう少し深堀りしてみましょう。この発言の背景にある発言者の感情は一体なんでしょうか?

発言者にはどうやら、明確な「正解」があります。「正解」と違う行動をした人に対しての「お前なんなの?」という牽制球、クギ刺しのアウトプットだったと考えるのが妥当です。言葉を変えると「常識的に考えて、その態度ってどういうことなの?」というお説教目線が入っています。

そんな「このタイミングで何その態度? 意味分からないんだけど」という意識が、「よくそんなヘラヘラしてられるよね(信じられないんだけど)」という言葉に繋がっているわけです。シャラップ!

この発言の問題点と対処法&リアクション

この言葉の大きな問題点は「自分の常識のみで相手をジャッジしている」点に尽きるでしょう。

「なんだか機嫌悪かったですね(笑)」という態度は、「空気を和ませる」「会話の呼び水」としての気遣いから生まれていますが、それを背景無視で「あり得ない」と切って捨てるのは大変に暴力的な返しです。

とはいえ問題点と対応策も、「相手の非」と「自分でできる改善点」の観点から考えていきましょう。

考えられる問題点は以下の3つです。

(1) 自分の常識の押しつけ
(2)過剰に攻撃的な物言い
(3)実は自分が空気を読めていない

1つずつ、詳しく見ていきましょう。

(1)自分の常識の押しつけ

冒頭でも触れましたが、「は? こんな時にヘラヘラするなんてオカシイのでは?」という態度が透けて見える=常識の押しつけ、が最も大きな問題でしょう。

厳しい風紀委員かPTAか教育委員会か……というノリ。上司に怒られたらしんみりすべき、ちゃんと反省した態度を取るべき、という押しつけが激しいです。

特に「理不尽に怒られた」後なのに、上司の機嫌や理不尽を全て脇において、“上位者からの指摘は全て真摯に受け止めて真面目に反省するべき”という勝手な規範を押しつけられたらたまったもんではありません。

「~すべき」という自分ルールが強い人は、「自分以外の人間が自分と違う人間で、違う考え方や捉え方をするもの」という当たり前の感覚が乏しい場合があります。そのため、自分の「正しさ」を押しつけ、同調圧力が強く、想像力に欠けます。

付き合いにくさのある人なのでそっと距離を取るのが一番穏便ですが、不快な気持ちを示すなら「質問オウム返しの技」を使うのが最も簡単でしょう。

(2)過剰に攻撃的な物言い

っていうか言い方! とツッコミたくなりますね。物事の判断は「正しい」「正しくない」という観点だけではなく、「言い方」「態度」などのノンバーバルな情報の方が案外比重が大きく重要です。

こっちだって気を使ってるのに、なぜ攻撃されなくてはならないの!? となるので、相手も空気読めないな~~~~空気読めや~~~~~~と切り捨ててしまいたくなります。また、その思いを持つのも仕方がないことでしょう。

ただ、発言者は攻撃的な物言いをしていることに気づいていないことも多く、言動を改めてもらうのは正直難しいです。こういう物言いしかできない人なんだと諦めるか、「なんでそんな嫌な言い方するんですか~」なんて言ってみることで、相手に気づきを与えられる可能性はあります。

(3)実は自分が空気を読めていない

あまり想定したくないパターンですが、「ガチで空気を読めていないためにお叱りを受けた」パターンも考えておきましょう。

この「上司の理不尽への軽口」だけではなく、普段から真面目にするべき場所で「おふざけ」に走ったり、自覚がなくても“軽い”態度を取っていたりはしませんか?

前科がある場合は、「なんでいつもそうなの?」とこのタイミングで怒りのトリガーが引かれただけで、相手が常識の押しつけをしてきたわけでないかもしれません。マジでガチでTPOに沿った行動が取れていない場合は、自分で自分の行動を矯正していく必要があります。

まずは自身の態度や言動が、他でも注意されたりしていないか棚卸ししてみましょう。「空気が読めない」などと言われたり、「天然」と言われたりしたことがあったら黄色信号かも。今回のような強めのコメントを機に、自分の言動を振返ってみるとよいかもしれません。

笑って誤魔化すのはやめよう

会社で空気を壊さないために気を使ったのに、無神経扱いされるなんて遺憾だしショックを受けます。また、さも「当然」かのように常識を押しつけられたら腹も立ちます。好きでしていないなら尚更です。

しかし、「気を使う」ことを優先したあまり過剰に道化を演じてしまうと自分の自尊心も傷つきます。「とりあえず笑って誤魔化す」が習慣づいてしまうと、その他のハラスメントなどの理不尽に対しても同じような対処をしてしまうリスクもあります。

「よくそんなヘラヘラしてられるよね」なんて意地悪な言葉を浴びせられたら、「どうして私がヘラヘラしていると思うのですか?」と真顔で返せるくらいの瞬発力をつけていきましょう。

(文:ぱぴこ、イラスト:のがみもゆこ)

※この記事は2021年10月29日に公開されたものです

ぱぴこ

外資系ときどき激務OLコラムニスト。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)。
Twitter:@inucococo
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