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友人に「次はあなたの番だね!」と結婚を急かされた時の対処法

#大人なリアクション

ぱぴこ

仕事やプライベートで、「ちょっと気に障る発言をされた」という経験がある人は多いはず。そんな時、自分が納得できる対応ができるよう、スマートなリアクションや対処法をOLコラムニストのぱぴこさんに教えてもらいます。

既婚者が多い友人とのグループ内で誰かが入籍報告をした時、こんなことを言ってくる人いませんか?

「次は○○(名前)の番だね!」

ん? 「次は」って何? 「番」って何? 絶対結婚しないといけないの? とモヤモヤするものの、「そうだね~」なんて笑ってごまかすしかない……。

こんな時、本当はどうリアクションし、対処するのが望ましいのでしょうか?

今回の気に障る発言

あるある。あるあるです。妙齢の女子コミュニティでのあるあるだが、本当にモヤっとするひと言がきました。

まず言いたいのは、モヤったのも、微妙な気持ちになったのも、ムカつくのも、普通の感情です。「おめでたい話でモヤモヤとした感情を抱いてしまうなんて、私は心が狭いのかしら?」なんて罪悪感を抱く必要はありません。普通にモヤりますし、普通にムカつきます。 では、なぜモヤっとするのでしょうか?

はっきり言って「見下されたように感じる」からです。「まだあなたはその域に到達していない」と言われた、と受け取ってしまうからです。

要は「あなたが今いるよりも、もっと良い場所があるのだから、早く幸せな場所に来なよ!(早くこっちに来られるといいね!)」と大変無邪気に失礼ぶっこかれたからです。

また、以下3点のシチュエーションが重なれば、対応もより難しくなるというもの。

(1)入籍報告というおめでたい話の場である
(2)自分以外の全員が既婚者(及び既婚者予備軍)である
(3)発言者が無自覚である

おめでたい話題の中でジェンダーやセクシュアリティ、レガシーな社会的な役割について「悪気なく」触れられた時の対応というのは簡単ではありません。

この発言の問題点と対処法&リアクション

本来、恋愛・結婚・出産は個人の自由で、他人が口出しすることではありません。しかし、「個人の自由であり他人が口を出すことではない」という当たり前を、当たり前にすることが何より難しいことも事実です。

妙齢女子が何かと悩みがちな「結婚」周辺の話題ですが、今回の問題点と対応策&リアクションを見ていきましょう。

まず、問題点は以下の2つです。

(1)「結婚=幸せ=全員がするもの」と決めつけていること
(2)「環境の変化」や「立場の変化」を受け入れられないこと

1つずつ、見ていきましょう。

(1)「結婚=幸せ=全員がするもの」と決めつけていること

最も大きな問題点は、オールド&レガシーな「結婚=幸せ=全員するもの」という、無邪気で無神経な決めつけでしょう。結婚に対する感情は人それぞれですが、「したい」「したくない」「できる」「できない」「どちらでもよい」が、同一人物の中でも時期や状況によって複雑怪奇な動きをします。

また、現在の日本では結婚制度を活用できるのは異性愛カップルに限られます。

地元の友人などであれば「古くから知っている」「同じように育った」などのバイアスはかかるのでしょうが、共通項が多いからといって同じような感じ方や捉え方をするわけではありません。多様性を理解せず、「常識」を他者に押しつける社会構造やその影響を受けた言動は、結婚に限らず息苦しいものです。

同調圧力が強く、多様性を考える発想がない人も存在します。その場合、言論バトルをするのは面倒だけど、曖昧に笑ってスルーするのもストレスがたまります。慣れろ、諦めろというのも不健全です。

ですので、無理のない範囲で抵抗するには、モヤっとした言葉への質問返しが有効です。

今回だと「次は○○(名前)の番だね!」に対して、「○○の番ってどういうこと?」と無邪気にそのままオウム返しすることです。

「どういうことですか?」と素直に聞くことは、意外と牽制球として機能しますし、瞬間瞬間でウィットにとんだ返しを生成する必要もなくお手軽です。

(2)「環境の変化」や「立場の変化」を受け入れられないこと

全面的に「次は○○(名前)の番だね!」と言われた側に立ってものを述べたい気持ちでいっぱいですが、もちろん受け手側の問題点も考えておく必要があります。

学生時代や幼少期の友人が、その後の社会経験などの差で「心を許せる人」でなくなることは多々あります。男女ともにライフステージで友人との関係が変化するものですが、どうしても女性はキャリアと結婚関連イベントが密接に関わっていることもあり、その影響が大きいです。

ライフステージの変化による「大事にするもの」の価値観の違いを理解できていない、受け入れる余裕がないことが、モヤモヤやイラつきに繋がる点は否定できません。「結婚は全員がしなくてもいい」自由があるのと同時に、「結婚がすばらしいものだと信じて布教したくなる自由」もあります。

自分以外が結婚というイベントが発生したように見え、相手の何気ないひと言に過剰反応してしまった可能性もあるかもしれません。

なので、自分と相手が別の価値観を持つ他人であることを改めて理解した上で、悪意や他意のない鳴き声的な「次は〇〇だね!」の言葉を適当に処理するスキルを身につけることも大切でしょう。

具体的な対処法としては、「不愉快になることが多いのならば、相手と距離を置く」、そして「相手の発言は“そういう価値観もあるかもしれない”と受け流す」です。

人間関係には“前向きに諦める”という選択も重要

友人関係における「結婚」へのスタンスや意識にギャップがあると、ふとした瞬間の違和感にストレスを感じることはあります。大事にするものや価値を感じるものが変わった相手とは、一旦距離を置くのが最も安全かつ間違いのない解決策です。

自分や相手の状況が変わればまた楽しく過ごせる相手に戻ることもあるので、無理をして「モヤモヤ」をため込まずに「今はあまり接点を持つ時期ではないのだ」と前向きに諦めることも必要です!

そして、自分自身は多様性を理解し、安易に人に自分の常識を押つけないように気を配り、人間的な成長をもぎ取っていきましょう。

(文:ぱぴこ、イラスト:のがみもゆこ)

※この記事は2021年10月12日に公開されたものです

ぱぴこ

外資系ときどき激務OLコラムニスト。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)。
Twitter:@inucococo

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