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「あばたもえくぼ(痘痕も靨)」の意味は? 使い方を例文と共に解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「あばたもえくぼ」を使う上での注意点

「あばたもえくぼ」を使う時は、以下のことに注意しましょう。

「あばたもえくぼ」は褒め言葉ではない

これまで述べてきたことから分かるように「あばたもえくぼ」の「あばた」とは、「欠点」の比喩です。

「えくぼ」という言葉が入っているので何となくかわいい響きだと感じるかもしれませんが、褒め言葉にはなりません。

フランクに言い合える友人同士で、その友人の好きな相手について使うことはあり得ますが、そうでない場合は悪口になってしまうこともあります。

関係性や相手の気持ちに気をつけて使いましょう。

好きな相手に直接「あばたもえくぼ」とは言わない

「あばたもえくぼ」は、恋をしている人がその相手に使うと気分を損ねる言葉です。

例えば、コンプレックスを抱えている女性に、ある男性が次のように告白したとします。

・付き合ってください。あなたの全てが、私から見ればあばたもえくぼなんです。

こう言われた女性は、かなり複雑な気持ちになるのではないでしょうか?

この言葉を言い換えれば、他人から見れば「全てがあばた」、つまり「全てが欠点」と言っているのと同じです。

これでは恋が成就しないどころか、相手から「顔も見たくない」と言われそうですね。

全てがえくぼのように素敵だと思うのなら、そのまま次のように言うと良いでしょう。

・付き合ってください。あなたの全てが魅力的です。

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