「あばたもえくぼ(痘痕も靨)」の意味は? 使い方を例文と共に解説
「あばたもえくぼ」の使い方(例文つき)
「あばたもえくぼ」は、恋愛に夢中になっている人のさまを表すことわざです。
相手の短所までが長所に見えてしまうさまをいい、次のような場面で使われます。
恋愛中の2人について友人同士で話す時
人間、自分のことはさておき他人のことは冷静に見つめられるもの。「あばたもえくぼ」は恋愛中の当人ではなく、第三者同士が話す場合にも使われます。
ほとんどの場合、ネガティブな意味合いになってしまうので注意が必要です。
例文
・「○○さん、あんな軽そうな男のどこが良いんだろう」
「まさに、あばたもえくぼ、だよね」
好きな相手を周囲からけなされた時
「あばたもえくぼ」という言葉は、恋愛中の人の周囲が使う場合が多いでしょうが、次のような場面では恋愛中の本人も使えます。
一目ぼれの場合は、最初から「あばたもえくぼ」ですが、友人関係から恋愛関係になった場合、初めは「あばたがあばた」に見えていた可能性は考えられます。
そんな相手のことが周囲にけなされたら、次のようにかばいたくなるものです。
例文
・最初は、うるさくて苦手なタイプだった。でも今は「あばたもえくぼ」かもしれないけど、賢くて弁が立つ人だと思っているよ。
恋に夢中な人に対して忠告する時
恋人について素晴らしい褒め言葉を並べたててのろける友人。その通りの恋人なら申し分ないのですが、恋人について良からぬうわさを聞いてしまった……。
そんな友人の恋人について友人に忠告する時に、冷静になってもらうためのアドバイスとして下記のように使えます。
例文
・そういうのを「あばたもえくぼ」というんだよ。かわいらしい欠点なら良いけれど……少し冷静になって確かめてごらん。