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悩んでいる後輩がいたらするべきこと

#お仕事ハック

トイアンナ

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回のお仕事ハックは「仕事に悩む後輩になんて声をかければよいか分からない」とのお悩みについて、ライターのトイアンナさんがアドバイス。

仕事に悩む後輩になんて声をかければよいか分からない

最近、後輩が仕事に悩んでいるようで、SNSでつらそうなつぶやきをしている様子や元気がない様子をよく見ます。
でも私は、入社してそんなに悩んだ経験がないので、後輩の悩みを解決させてあげる自信がなく、声をかけることができません。後輩のために何かできることはあるのでしょうか。

こんにちは、トイアンナです。

後輩が仕事でまいっている様子に気づいてあげて、なおかつ心を痛めることができる相談者さん。そんな先輩に恵まれた後輩さんは、幸せ者ですね。

一方「入社してから悩んだ経験がない」とのことで、相談者さんはかなり精神的にタフな方なのかもしれません。この記事ではそんな相談者さんでも、できることをお伝えしていきます。

上司と部下の関係は、外から見えづらい

まず、新卒~30歳くらいまでの人は、主に上司との関係に悩みます。後輩の上司は、どんな方でしょうか。例えば、同じ「上司」でも加藤さんにとっては理想の上司でも、山下さんにとっては地獄のような相手かもしれない、なんてことがあり得ます。

また、相手によって態度を変える人もいます。もしかすると、この上司が加藤さんには優しくしながら、山下さんには裏でイビっている……という可能性もありますよね。山下さん自身も「私が無能なせいだから、仕方がない」と、イビリに気づいていないかもしれない。

そんなわけで、後輩がどんな環境に置かれているかは、あなたから判断しようもないのです。

職場の人間関係は「相性」が大きい

次に、職場の人間関係には「相性」が大きく作用します。かつて、私が常駐していた先で、最高に相性の良い上司がいました。その方は「仕事ができる人とできない人」を脳内で分類しており、できない人にはひたすら優しく、できる人には厳しく指導する方でした。

私や同僚の多くは、上司から「できる人」として厳しく指導されることを、うれしく思っていました。しかし、同僚の一人は「なぜ私だけここまで厳しくされなくてはいけないのか」と、すぐに悩み始めました。

私もまさか「あの上司は、できる人以外は人間扱いしてないから、あなたは人間扱いされているってことよ。良かったね」なんて言うことはできず……。彼女が本格的に病んでいたのを知ったのは、退職した後でした。

このように「自分にとって最高の環境が、他人にとっては地獄かもしれない」という気づきは、人をサポートする上でとても大きな発見になりました。

まずはフラットな態度でご飯に誘ってみて

まずは「悩みがありそうだと思った」なんてことはおくびにも出さず、後輩さんをお茶やご飯に誘ってみてください。他の同僚の目に入らないよう、少し職場から離れた場所がいいでしょう。そして、「最近どう?」とフラットに聞いてあげてください。

もっと聞き出しやすくするために「私も、◯◯さんと同じ時期に悩んだことがあってね」なんて、差し水となる話題を入れてあげるのもいいでしょう。(相談者さんは入社後に悩んだことはないと書いていましたが、そこは少しうそをついてあげるのも優しさです)

あなたの優しさが、後輩さんへ少しでも届きますよう応援しています。

Point.

・上司と部下の関係は、外からは見えないもの。実は上司がある部下だけに冷たく接している可能性もあります。
・職場の人間関係は、相性がものをいいます。あなたにとって最高の職場環境が、他の人には地獄と感じられるかも。
・まずは悩んでいそうなことを指摘せず、フラットにご飯へ誘ってあげてください。

(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2021年09月07日に公開されたものです

トイアンナ (コラムニスト)

慶應義塾大卒。P&Gジャパン、LVMHグループで合わせて約4年間マーケティングを担当。その後は独立し、主にキャリアや恋愛に関するライターや、マーケターとして活動。著書に『就職活動が面白いほどうまくいく 確実内定』や『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』などがある。

●ブログ「トイアンナのぐだぐだ」
http://toianna.hatenablog.com/

●Twitter
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●公式サイト
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