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もうだめぽとは? 意味や元ネタ・使い方を解説

るりは

ネットスラング「もうだめぽ」の意味とは? 顔文字と一緒に使われることの多い言葉ですがその使い方も気になるところ。この記事では、もうだめぽの意味や元ネタ、使い方、派生語を分かりやすく紹介します。

「もうだめぽ」という言葉をネットやSNS上などで見かけたことはありませんか?

また、「もうだめ」という言葉の後になぜ「ぽ」がついたものを使うようになったのか、ご存じでしょうか。

今回は、スラングの「もうだめぽ」の意味や由来、使い方などについて紹介します。

「もうだめぽ」とは?

「もうだめぽ」とは、2000年代にネット掲示板でよく使われていたネットスラングの1つ。

では、これはどういう意味やニュアンスで、なぜこのような言葉ができたのでしょうか。さっそく意味と由来を調べていきましょう。

「もうだめぽ」は「もうだめだ」という意味

もうだめぽとは言葉のとおり「もうだめだ」という意味。自力でどうしようもないほど追い詰められた時に使います。

「もう」をつけずに「だめぽ」という言葉だけで使うこともあります。

「もうだめぽ」の元ネタ

2001年にファイル共有ソフトのWinMXを使っていたユーザーが、著作権侵害で一斉検挙されるといううわさが流れました。

きっかけは、そのWinMXユーザーの1人がネット掲示板に記した「警察が家に踏み込んできた」という書き込み。

投稿者は2階の自分の部屋にいたらしく、1階で行われている親と警察の押し問答を30分程ネット掲示板に書き込んだ後、警察が自室に踏み込んできたことを告げ、「もうだめぽ」と最後に書き残してスレッド上から消えました。

当時問題になっていたWinMX使用者の逮捕が本当に起きたとされること、そして「もうだめぽ」という言葉は最後の断末魔であったのではないか、ということが話題になり、その他のユーザーにとって印象的に残る言葉となりました。

その後、「もうだめぽ」はネットスラングとしてさまざまなネット掲示板で使われるようになり、爆発的に流行しました。

なお、この時に「もうだめぽ」と書き込んだユーザーが本当に逮捕されたのかは謎のまま。現在でも、この当時に起きたことが真実なのかうそなのかは判明していません。

「もうだめぽ」を示す顔文字は?

そんな「もうだめぽ」というスラングは、顔文字と共に使われることが多い表現。ここでは、その中でもよく使われる顔文字を紹介します。

(´Д⊂ モウダメポ

モウダメポ?_φ(゚∀゚ )アヒャ

ヽ(τωヽ)ノ モウダメポ

モウ(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゜)━(  )━(`  )━(Д` )━(´Д`;)ダメポ

一番上に記載したのが「もうだめぽ」を表現する上でメジャーな顔文字。

とはいえ、さまざま形の顔文字が作られており、それぞれ「もうだめぽ」が持つゆるいニュアンスを上手に伝えてます。

「もうだめぽ」は死語?

「もうだめぽ」という言葉は、2000年当時はネット掲示板でよく使われていました。しかし、徐々に使われなくなっていき、現在ではあまり見かけないという人も多いかもしれません。

そういう意味では死語と考えられますが、今でも使っている人たちは存在しています。

また、意味も通じやすいスラングなので、今使ってもおかしくはない言葉であると言えるでしょう。

「もうだめぽ」の使い方

では、「もうだめぽ」という言葉はどのように使えば良いのでしょうか。ここでは、例文を挙げて解説していきます。

例文

・停電で今までパソコンで作ってたデータが全部消えた……。もうだめぽ

・ソシャゲでガチャ回すのに課金しすぎた。なのに出なかった。もうだめぽ

・10社も面接したのに全部落ちた。もうだめぽ

このように自力では状況を改善することができず、絶望した時に使われます。本当にひどく落ち込んでいるというよりは、ゆるく脱力した気持ちを示すのに最適でしょう。

「もうだめぽ」の派生語

「もうだめぽ」という言葉は、「○○ぽ」など言葉の後ろに「ぽ」をつけるさまざまな言葉を生み出しました。その中でもよく使われるスラングをいくつか紹介します。

無理ぽ

さまざまな「○○ぽ」という言葉が出た中で一番よく使われるようになったのが「無理ぽ」でしょう。

言葉どおり「無理」「無理っぽい」という意味で使われます。また、「もうだめぽ」と同様に顔文字と一緒に使われることも。

今でも使われることがありますが、若干死語として扱われる言葉かもしれません。

ぬるぽ

Javaという言語を使って組んだプログラムがエラーを出した時に出るメッセージの「Null Pointer Exception」を略したスラングです。

Javaでプログラムを組むとよく発生するエラーで、その時のプログラマーの感情から「脱力する」「絶望する」「がっかりする」などといった意味で使われるようになりました。ある意味「もうだめぽ」の次世代の言葉であると言えます。

いつのまにか「ぬるぽ」と書かれたら「ガッ」と返すというお約束ができ、アスキーアートや顔文字と共に「ガッ」と返事をする、という流れが主流に。

「ぬるぽ」という言葉を使う人がいても、このお約束を知っている人はネット掲示板などのネットスラングに通じている人だけです。試しに使ってみて、相手が「ガッ」と返してくれるかどうか見てみるのも楽しいかも知れません。

「もうだめぽ」で脱力感を表そう

現在では死語のように扱われている「もうだめぽ」ですが、今でも使っている人はいます。また、意味も通じやすい言葉であるため、ラフに「もうだめ……」と脱力感を伝えたい時にはとても使いやすいでしょう。

落ち込んだ気持ちでネット掲示板やSNSを使う場合、ぜひ一度活用してみてはいかがでしょうか。

(るりは)

※画像はイメージです

※この記事は2021年08月29日に公開されたものです

るりは

2児の娘の母親。育児も一息ついたためWEBライターに。趣味は小説の執筆。現在はさまざまなジャンルの記事を執筆中

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