貯金はどのくらい必要? 自分の将来と向き合うために大事な事
働き出して数年が経った今、自分の将来のためはもちろん、今をもっと自由に生きていくためにも知っておきたいお金のことはたくさん。そこでこの企画では、お金について勉強したいと思っているはたらくmuseの2人が、お金の学びに一歩踏み出したきんゆう女子。の2人と一緒に、様々な「マネ活」を通して自分のためのマネー力を向上させていきます。
取材・文:杉田穂南/マイナビウーマン編集部
撮影:曳野若菜
<写真左下>
はたらくmuse Wakana(IT企画)
派遣として働いていた時に、思っていた収入が得られずお金の大切さを痛感した経験がある。転職し、少しずつお金に余裕が出るようになったため、積極的に知識をつけることでうまくお金を貯めていきたいと思っている。
<写真右下>
はたらくmuse ばなお(メーカー営業、ヨガのインストラクター)
将来好きなことを仕事にしたいと思っているが、お金に関する知識がないことに不安を持っている。今後のためにも、勉強し安心して働ける環境を作りたいと思う。
<写真左上>
きんゆう女子。かなこ(公務員)
介護問題に直面し、将来のお金について現実的に考えていかなければいけないと感じきんゆう女子。に参加。必要な資金を得るために何をすべきか模索中のため、勉強を続けている。
<写真右上>
きんゆう女子。さやか(広告営業)
就職をきっかけに上京し一人暮らしを始めたら、全然貯蓄ができてなかったことに不安を感じ、きんゆう女子。に参加。趣味のゴルフなどでお金を使うことがあるので、さらに知識をつけて上手にお金を使っていきたいと思っている。
自分が思い描く将来や目標はあるけれど、その実現には一体いくら必要で、今の自分は何を考えておくべきなのか分からないというはたらくmuseの2人。
そんな2人のために、第一回となる今回のマネ活では、将来の夢や目標の実現に向けて考えておくべき大事なことを、お金にとらわれず自由で等身大に生きることをミッションとした金融コミュニティ「きんゆう女子。」に参加し日ごろからお金について学んでいる2人にお話しいただきました。
お金について学んで変わったこと

私今回この活動に参加したのも、過去に派遣で働いていた時に思っていた収入が得られず苦労した経験があったからなんです。
今は転職して、収入も安定してきたので、もっと上手にお金をためる方法を知って将来に備えたいって思うようになりました。絶対につらかったあの頃には戻りたくないという思いも強いです……。




そんなきんゆう女子。の2人はお金について学んで何か変わったことはありますか?



私も最初は分からなかったんですけど、勉強して分かるようになったら楽しく感じるようになって、最近は、株価がどう変動するかを予想するのに毎日ワクワクしています。
それに、知った情報を実際に自分の資産運用に生かせるようになったので、勉強して良かったなと思っています。


それはどうして?

投資する時は、自分が応援したいって思う企業に投資したいので、色々な企業の情報を知っておくことは大事だと思っています。
だから何か注目されている物がある時は、それをきっかけに企業の情報を調べるようになりました。

そうですね。例えば、その企業が上場しているのかとかもチェックポイントの一つですね。
将来について考える

私、もし将来自分に子どもができた時に、選択肢を狭めたくないなって思っていて、例えば子どもが「留学したい」って思った時はそれを叶えてあげたいんです。できれば奨学金を借りずに進学をさせてあげたいなって。

確かにそれはすごく大事なことですよね。学費って思っている以上にお金が必要だし、奨学金は本人が背負うものになるからしっかり向き合わなければいけないですよね。
私の場合は、自分自身がまだ勉強したいと思っていて、経済大国と言われているアメリカに行ってMBA(経営学修士号)を取りたいんです。計画的に奨学金も借りるとして、最低でもまずは500万円は貯めようと思っています。


具体的に自分の夢や目標に向けてどのくらいお金が必要になるかは、今のうちに考えておくと良いと思いますよ!
私は、将来自分の親を介護する時にちゃんと支えられる余裕が欲しいなって思うのと自分が定年してからも不自由なく暮らしていきたいと思っていて、そのためには5,000万円以上の資金がないといけないのかなって思っています。


びっくりする額ですけど、このくらいは必要なんじゃないかと思うんです。
情報は鵜呑みにしない。自分の将来と照らし合わせて考える

よく“老後2,000万円問題”とは耳にすることがあるけど、さらに必要になるってことですか?

そうですね。なんとなく拾った情報を鵜呑みにしてしまうのも危ないなって思っていて、そういう情報を知った時は、自分でも調べたり考えたりして本当にそのくらいの金額でいいのかっていうのをちゃんと自分の将来に照らし合わせて計算してみるといいですよ。


私は、100年時代と言われている今、定年をした後の30~40年間をその時の退職金と年金だけで生活できるのかとか、今後も物価の上昇が予想されるので、今あるお金の価値は将来下がってしまうのではないかということを考えました。
そう考えてみると、自分が思い描く理想の老後のためには2,000万円では到底足りないなって思いましたね。


あとはやっぱり無知が一番こわいです。例えば、将来のお金を考えるうえで欠かせない奨学金問題。もし借りるのであれば、自分が借りた奨学金とちゃんと向き合って計画的に返済していく必要があります。
私は借りる時にあまり知識がない状態で借りてしまって、社会人になって払う時期になった時、もっと事前に奨学金について知っていたら計画的に返済できたのかもって後悔しました。

確か奨学金は、種類によって利子が変わりますよね。そういう知識を借りる本人が知っておくことは大事ですね。

それに、自分がしっかり学んで計画的に返済することができれば、将来自分の子どもができた時、学費にどのくらいの費用が必要かっていうのを把握することができるし、もし子どもが借りるってなった時もきちんと教育してあげることもできると思います。


すばらしい! 上手にお金の問題と向き合っていくためにも、さまざまな知識を入れておくことは絶対必要です。
必要なお金は市場に合わせて考える


経済情報は専用のアプリなどを活用すると、通勤時間などの隙間時間でチェックできるのでおすすめですよ!
市場が分かってくるとそれに応じて自分の将来に必要なお金を考え直すきっかけにもなると思います。

お金も考えると深いですね……。将来どのくらいのお金が必要なのかを具体的に考えられるようにもっと知識をつけていきたいです。そのうえで、貯金だけではなく上手に運用をして、市場に合わせてお金の価値を変えていけたらいいなと思います!
※この記事は2021年08月04日に公開されたものです