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「お手数ですが」の役割とは? 正しい使い方と言い換え表現

kirara

「お手数ですが」を使う際のポイント

「お手数ですが」は使い勝手の良い便利な言葉である一方、間違えた使い方をするととても失礼な表現になってしまいます。

そこで、「お手数ですが」を使いこなすポイントを解説していくので、しっかりチェックしておきましょう。

(1)「お忙しいところ」を添える

「お手数ですが」を使ってより丁寧な文章を作成するなら、「お忙しいところ」「お忙しい中」を前に加えて「お忙しいところお手数ですが」のような形で使いましょう。

クッション言葉を重ねて用いることでより丁寧な表現になり、また「忙しい」を用いることで「暇そうだからお願いする」といった失礼なニュアンスがなくなります。

さらに、「忙しい中で自分のために時間を使ってもらってありがとうございます」という、より強い感謝の気持ちを表すことに。

少し言葉を加えるだけでとても丁寧な表現になるため、場面によっては「お忙しいところお手数ですが」という形で使うのが良いでしょう。

(2)謝罪の言葉を添える

「お手数ですが」の後に謝罪の言葉を添えると恐縮している様子が伝わり、相手を気遣った丁寧な表現となります。

「お手数をおかけして申し訳ありませんが~」のような形で表現しましょう。

謝罪の言葉を加えることで、より謙虚な印象になります。そのため、対応するのが難しい内容や時間がかかるお願いに対して適した表現となります。

(3)メールの結びの言葉として利用する

「お手数ですが」の効果的な使い方として、メールの結びの言葉として用いる方法があります。

例えば、「お手数ですが、ご一読お願いいたします」「お手数ですが、上記内容についてメールにてご返信お願いいたします」のような表現で、メールの内容チェックを促したり、見た後の行動をお願いしたりすることができます。また、本文中は事実や疑問点などを書き、結びの言葉にて返信を促すといった表現も可能です。

何度も「お手数ですが」を使うと、文章全体が不自然になってしまうため、手間をかけることをまとめてお願いする際の結びとして最後に使用しましょう。

(4)目上の人に使う場合には注意が必要

「お手数ですが」はビジネスシーンで使うことができますが、目上の人に対してはやや丁寧さに欠けると判断される場合があります。

そのため、目上の人に使う場合は「お手数をおかけして」と、より丁寧な表現を使うようにしましょう。相手への敬意を払った言い回しを意識してみてください。

(5)自分のことに対しては使わない

「お手数ですが」の間違った使い方として多いのが、「お手数ですが、私がご連絡します」のように自分に対して使うことです。「手数」には、元々「迷惑をかける」というニュアンスがあるので、自分に対して使うのは誤用となります。

ただし、「相手の手間になるから自分が行う」といった意味では「お手数ですが」を用いることが可能。この場合は「お手数をおかけしてしまうので、私からご連絡いたします」のように文章を作り、相手への気配りや配慮を伝えましょう。

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