「おこがましい」の意味は? ビジネスでの使い方をわかりやすく解説
ビジネスでの「おこがましい」の使い方(例文つき)
謙虚な姿勢を示せる「おこがましい」という言葉。
ビジネスシーンでは、目上の人とやりとりをする際にクッション言葉として使うと、物事を円滑に進められる効果が期待できます。
ここからは「おこがましい」の使い方や例文を紹介しますので、具体的な使用シーンや用法を確認しておきましょう。
依頼をする時に使う場合
目上の人に何かを依頼する時は、「おこがましいお願い」という表現が非常に便利です。
通常頼みにくい願い事などをする時に「おこがましいお願いで恐縮ですが」などと添えると、「自分の立場で依頼して申し訳ない」という意図をうまく伝えることができるでしょう。
また、お願いをした後に「おこがましい」を使うと、感謝の気持ちと共にお詫びの気持ちも示すことができますよ。
例文
・おこがましいお願いをして大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願いいたします。
・おこがましいお願いかと存じますが、新しいプロジェクトは私に任せていただけないでしょうか。
・おこがましいお願いを聞き入れてくださったこと、大変感謝しております。
意見を述べる時に使う場合
「おこがましい」は、目上の人に指摘をしたり意見を述べたりする時にも使う表現です。
上司や取引先など立場が上の人に意見をする場合は、失礼な態度を取らないよう細心の注意を払う必要があります。
そのような時に「自分の立場で差し出がましいのですが」というニュアンスで「おこがましい」を使うと、謙遜しながらも思い切った意見を述べることができるでしょう。
また、謙虚ながらもしっかりと自分の考えを伝えられる表現のため、面接や営業などで自己アピールをする時に使うこともできます。
例文
・私がいうのもおこがましいのですが、このプロジェクトには無理があるように感じます。
・私の立場で意見を申し上げるのはおこがましいのですが、マネージャーに相応しい人を再選出すべきだと思います。
・自分で言うのもおこがましいのですが、ビジネス英語のスキルには自信を持っております。
注意をする時に使う場合
基本的には自分を下げる表現である「おこがましい」ですが、上司が部下に注意をする場合などにも使うことがあります。
ただし、相手に対して「おこがましい」と指摘する場合はかなり強い表現となるため、むやみに使用することは避けた方が良いでしょう。
例文
・あのようなおこがましいことを言うのは、顧客に対して失礼だ。
・部長におこがましいお願いをすることは今後避けるように。
・取引先に対しておこがましいことを言うと、君の評価が下がってしまうだろう。