「恐悦至極」とは? 正しい意味や使い方(例文つき)
「恐悦至極」に似た四字熟語とその違い
「恐悦至極」と似た意味を持つ四字熟語を2つ紹介します。
恐悦至極との違いを理解して、使い分けができるようになりましょう。
「恐縮至極(きょうしゅくしごく)」
「恐悦至極」の漢字を一文字変えた、「恐縮至極」という言葉があります。
「恐縮至極」には下記のような意味があります。
きょうしゅくしごく【恐縮至極】
あまりに恐れ多くて身が縮こまってしまうかと思われるさま、たいへん恐縮するさまなどを表す言い回し。似た表現に「恐悦至極」がある。また、「至極恐縮」とされる場合もある。(『実用日本語表現辞典』実用日本語表現辞典 )
「恐悦至極」は「この上なく喜ぶさま」なのに対し、「恐縮至極」は「大変恐縮するさま」となります。
「恐悦至極」は、目上の人などに感謝を表す言葉であるのに対し、「恐縮至極」は「恐れ入ります」と感謝にも使えますが、「申し訳ありません」という、謝罪の気持ちや依頼する時にも使える言葉なのです。
「ご迷惑をお掛けしまして、恐縮至極にございます」「恐縮至極でございますが、何卒よろしくお願いいたします」などと使います。
ビジネスシーンでよく使う「恐縮です」という言葉。正しい使い方ができていますか? 使い方や例文を解説します。
「恐惶謹言(きょうこうきんげん)」
「恐惶謹言」を辞書で確認すると、下記のようになっています。
きょうこう‐きんげん【恐惶謹言】
《おそれつつしんで申しあげる意》改まった手紙の末尾に書き添え、相手に敬意を表す語。恐惶敬白。(『デジタル大辞泉』小学館)
恐惶とは「恐れること、恐れかしこまること」を表しており、謹言は「謹んで申し上げます」という意味です。
合わせて「恐れ謹んで申し上げます」という意味になります。
目上の人に対する改まった手紙などの末尾に書き、最大の敬意を表します。
「恐れ入ります」の意味と正しい使い方とは? 「恐縮です」「すみません」「痛み入ります」などの類語との違いを紹介。