「浅慮」の意味とは? 正しい使い方や類語、四字熟語を解説
「浅慮」を用いた四字熟語は?
「浅慮」を使った四字熟語もいくつか存在します。
ここでは、使われることの多い四字熟語を2つ紹介します。ニュースや本などで頻繁に登場する言葉なので、ぜひチェックしてみてくださいね。
「浅慮遠望」
「浅慮遠望」は、「せんりょえんぼう」と読みます。
「浅い考えのこと」を指す「浅慮」と「遠くを眺めること」を指す「遠望」を組み合わせた四字熟語です。
よく考えもしないで、将来を見据えること、未来の計画を立てることを意味します。
「集団浅慮」
「集団浅慮」とは、何かについて議論するにあたって、集団で行った結果、不適切な判断をしてしまうことを意味する四字熟語です。
心理学者のアービング・キャニスが提唱したもので、「グループシンク」とも呼ばれています。
通常、正しい決断をするには、さまざまな視点で物事について考える必要があるため、複数人で議論する方が良いとされます。しかし、時にはそれが逆効果となることもあるのです。
例えば、議論するテーマについて詳しい人や、社長や上司など上の立場の人がいる場合、その人の意見に流されてしまうことがあります。
また、複数人が集まることで結束が強まり、本当は間違っている判断であっても「自分たちは正しい」と思い込んでしまうこともあります。
このように、個人であれば冷静、かつ適切に判断できたことを、集団で議論してしまったが故に、正しい判断できなくなってしまう現象を「集団浅慮」といいます。