お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

損せずにスマホを修理する方法ってある?

#スマホ代節約塾

鮎原透仁

ドコモ・au・ソフトバンクが発表した新ブランドの始動を皮切りに、訪れようとしている“スマホ料金戦国時代”。スマホ代を節約したいけど調べるのすら面倒という全ての働く女性たちのお悩みに、携帯料金見直しの専門家である鮎原透仁さんが回答します。

今回のお悩み:画面割れの修理代を節約したい

私はそそっかしくて、2年に1回ペースでスマホ画面を割ってしまいます。そのたびに高額な修理代がかかったり、買い換える羽目になったりと、いつも損しがちです。少しでもお得に修理するにはどうすればいいですか? また、スマホ画面割れの防止策もあれば教えてください。

端末の補償オプション、つけておくべき?

連載第6回のおさらいになりますが、端末の補償オプションをつけるべきかどうかは、あなたのスマホ端末がAndroidかiPhoneかによって異なります。

Androidは補償オプションをつけていないと、スマホが壊れた際の修理代金がかなり高額になってしまったり、メーカー修理で時間がかかってしまったりするケースが多いです。修理が難しい場合は本体交換(買い替え)を勧められますが、それも高いですよね。

一方でiPhoneは補償オプション(Apple care)をつける必要はないと私は考えます。

たとえば最新のiPhone12 Proは、補償オプションをつけていないと画面割れの修理代が33,400円かかります。逆にいえば、補償オプションをつけていなくても33,400円払えば直してもらえるということです。

補償オプション代はau・SoftBankは月々1,309円、2年間で31,416円。docomoは月々1,045円、2年間で25,080円かかります。

オプションをつけると画面割れの修理代は1回3,700円で済みますが、2年分のオプション代と合わせるとauとSoftBankは計35,116円、docomoは28,780円。あまりメリットが無いどころか、auとSoftBankは通常の修理代と比べると2,000円ほど損していますよね?

もちろん画面を割る頻度にもよりますが、2年に1回ペースであれば、iPhoneの補償オプションは不要でしょう。

街でよく見る「スマホ修理屋」って大丈夫?

街で見かける「スマホの修理屋」。補償なしでのメーカー修理費用に比べると安く、予約なしでもその場で10〜20分で直しくれることが多いのでメリットを感じやすいのですが、デメリットも理解して利用しないと危険です。

修理代金の安さだけで選んでしまうと、品質の悪いパネルで修理されてしまい、タッチの反応が悪くなったり、防水性能が弱まってしまったというトラブルもあります。

また、非正規店で修理を受けた端末は「改造品」扱いとなり、買い替えする時の下取りや買取ショップで買取してもらえないケースもあるので要注意です。

Androidで補償に入っていない場合は修理代金が大幅に安くなったり、その場で修理してもらえるのでメリットが非常に大きいですが、iPhoneはあまりおすすめできません。

実は一番の節約術? 画面割れを防ぐスマホケースの選び方

頻繁にスマホを落として壊してしまう方は補償オプションに入るよりも、まずは頑丈なスマホケースやガラスフィルムを購入して画面割れを防止しましょう。

あまりにも頻繁にスマホ画面を落として割ってしまう人は、米軍MIL規格(※)の分厚い耐衝撃ケースがおすすめ。

※アメリカ国防総省制定の米軍が調達する物資の規格・評価ガイドライン

ただ、あまりにもいかついスマホケースは嫌だ、もっとかわいくスタイリッシュにしたいという方も多いですよね。そういう方は、以下の2点を重視して自分好みのスマホケースを選んでみてください。

(1)スマホケースの縁が厚いかどうか

ガラスフィルムとスマホケースを両方つけた際に、スマホ本体を真横から見て、フィルムとケースどちらの方が高いかをチェックしてみましょう。

ケースの縁が高い(厚い)と、スマホを落とした時に縁がクッションになって、画面に与える衝撃を軽減してくれます。逆にケースの縁の方が低い(薄い)と、画面が先に地面にぶつかるので、その衝撃で割れてしまうことが多いです。

できるだけ縁が分厚いスマホケースを選ぶようにしてみてください。

(2)スマホケースがスマホ全体を覆っているかどうか

スマホケースの中には、上下、両サイド4面のうち、下側を覆っていない商品がありますが、これはあまりおすすめしないです。

手からスマホを落とす時って、スマホ本体の下側から地面に落ちていくことが多いんですが、下側を覆っていないケースだと覆われていない部分が地面にぶつかり、そこからヒビが入ってしまい故障……ということになりかねません。

スマホ全体を隙間なく覆ってくれるスマホケースを選びましょう。

今回のポイント

  • Androidは補償がマスト。iPhoneは補償をつけると逆に損するかも?
  • 街のスマホ修理屋は、安くて速いがデメリットも多いので要注意
  • 「スマホケースの選び方」次第で画面割れは防げる!

(監修:鮎原透仁、取材・文:高橋千里)

※画像はイメージです

※この記事は2021年06月28日に公開されたものです

鮎原透仁

株式会社携帯見直し本舗 代表
特定の会社を販売しない、公正中立な携帯料金見直し相談サービス「株式会社携帯見直し本舗」代表。
携帯ショップでの勤務経験はなく、節約のために携帯料金プランの見直しを自ら徹底的に調べ上げて実践。友人へのアドバイスをきっかけに口コミと紹介のみで延べ1,500人以上の携帯料金削減を実現する。
現在、各種メディアでの解説や、セミナー、ファイナンシャルプランナー向けの研修などで活躍中。

この著者の記事一覧 

SHARE