【心理学】ステレオタイプはなぜ起こる? 意味や具体例を紹介
ステレオタイプはなぜ起こるのか?
特定の属性に対して固定的なイメージを持ち、そのカテゴリーに当てはめて他者を認識しようとすることは、情報処理を単純化して認知の負担を軽くする機能と考えられています。
もし、日常生活のあらゆるものを、全く新しくそして詳細に認識しようとしたら、膨大な労力と時間がかかるでしょう。
人は知らないもの・分からないものに不安を抱き、その状態を回避しようとします。
そのため、「とりあえず理解するための材料」として、性別・国籍・年齢・体型・職業・家族構成・血液型などといった属性のイメージからステレオタイプ的認知をすることで、分からない不安を解消しようとするのです。
なお、ステレオタイプを「良くない」と抑制し続けると、逆にステレオタイプ的な反応が大きくなってしまうことがある「リバウンド効果」という現象が確認されています。
「差別や偏見は良くない」と抑制しても、一時的な効果しか期待できないようです。