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自尊感情の意味とは? 低い原因&高める方法を心理学で解説

笹氣健治(心理カウンセラー)

自尊感情の意味は、自分自身を尊敬する気持ちのこと。自己肯定感が低い人は、自尊感情も低下しやすい傾向にあります。今回は、心理カウンセラーの笹氣健治さんが、自尊感情を高める方法を心理学の観点から詳しく解説します。

「正直言って、自分のことをあまり好きではない」「自分はこのままではいけないと焦りを感じることがある」。もしあなたがこのような感覚になりがちだとしたら、自尊感情が低くなっているのかもしれません。

自尊感情が低いと、生きづらさを感じながら日々過ごすことになります。その生きづらさを解消するためには、自尊感情を高めることが必要です。

そのためにはいったいどうすれば良いのか、自尊感情について一緒に考えていきましょう。

自尊感情とは? 自己肯定感の低さを放置するリスク

「自尊感情」とは、自分で自分を尊敬する気持ちのことです。「自尊心」とも言われます。

自分自身を尊敬するために必要な要素として、次の3つの感覚があります。

1.自己肯定感:「私は良い人間・有能な人間だ」という感覚

2.自己有用感:「私は他人から高く評価されている」という感覚

3.自己尊重感:「私にはどんな時も存在価値がある」という感覚

これら3つがそろった時に、自尊感情が高まります。逆に、この3つのうちのどれか1つでも欠けていると、自尊感情が下がりやすくなります。

自尊感情が高い人は、常にありのままの自分を認め、安定した心を維持しながら堂々と生きていけます。

一方、自尊感情が低い人は、自分自身や周囲に対して否定的・批判的になりがちです。自分の非を認める余裕がなく、他人から何か指摘されると言い訳をしたり、相手の非を指摘し返したりする。そうかと思うと、過度に自己否定し、落ち込んで殻に閉じこもってしまう。

このように、自尊感情が低いと、人間関係や社会生活において生きづらさを感じやすくなるのです。

次ページ:自尊感情が低い人に共通する3つの特徴

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