「ご自愛ください」の意味と使い方。目上の人にも使える?正しい使い方
「ご自愛ください」を使うシーン(例文付き)
ここからは「ご自愛ください」を実際に使うシーンを紹介していきます。
基本的には文面で見ることが多いかもしれませんが、対面している時にも使える便利な表現です。
例文と一緒に紹介していくので、スムーズに使えるようにしておきましょう。
年賀状や暑中お見舞いの添え書きで
季節の変わり目や年度の変わり目は、どうしても体調を崩しやすいものではないでしょうか。
そのような時期に送る年賀状や暑中お見舞いの締めのあいさつとして、「ご自愛ください」は適切な表現です。
暑中お見舞いの締めの言葉で使うのであれば、以下のように使ってみましょう。
例文
・これからもまだまだ暑さが続きますので、くれぐれもご自愛ください。
手紙を送る時期に合わせて、「ご自愛ください」と一緒に使う言葉を選ぶと自然な締め言葉が出来上がります。
年賀状を出す寒い季節に合わせるのであれば、「寒さが増しますが」「厳寒の折」などといった言葉と一緒に使ってみてください。
ビジネスシーンでの締めの言葉に
ビジネスシーンにおいて、取引先や上司とメールを交わすこともあるでしょう。
手紙と同じように「ご自愛ください」はメールの締め言葉としても使うことができます。
手紙のように季語と一緒に使うのはもちろん、相手の忙しさを気遣うような表現を用いるのもおすすめです。スムーズな人間関係を築くのにも一役買うことでしょう。
例文
・御多忙の折とは存じますが、何卒ご自愛くださいませ。
思いやりの表現として
文面でなく、対面している時にも相手を思いやる表現として使うことができます。
例えば、取引先に赴いた時の締め言葉として使う、上司や部下に対する気遣いのあいさつで使うシーンなどが考えられるでしょう。
使い方としては文面とあまり変わらず、時期に合った言葉や相手を気遣う一言を添えるとなお良いです。
例文
・天候が変わりやすい時期ですが、何卒ご自愛ください。
コロナ禍で相手へ気遣う表現として
新型コロナウイルスはまだまだ終息せず、多くの企業や人が影響を受けている状況です。
そんなコロナ禍だからこそ、相手を思いやる気持ちを強く表現すると良いでしょう。
例文
・気疲れがたまらないようにご自愛ください。
・ご自愛のほど心よりお祈り申し上げます。
「ご自愛ください」への返答の仕方
もし相手から「ご自愛ください」と言われた場合には、どのような返答をしたらいいのでしょうか?
その場合、気遣ってもらったことへ感謝を伝えて、同じように相手の体を気遣う言葉をかけるのが良いでしょう。
ただ、相手と同じように「ご自愛ください」で返答するのは、いささか物足りなく感じます。
次の項目でも紹介しますが、「お体にお気をつけてお過ごしください」など別の表現を使うことをおすすめします。