イニシアチブとは? 意味と用例・類語を分かりやすく説明
「イニシアチブ」の使い方
「イニシアチブ」には4つの意味が含まれているので、自分の意図がきちんと伝わるように文章を組み立てることが大切。
「イニシアチブ」の適切な使い方を紹介するので参考にしてください。
伝える意味を明確にする
「イニシアチブ」の意味のなかでも、特に誤解されてしまうのが「主導権」と「先導」の2つの意味です。
どちらも意味が似ているだけでなく基本的な使い方も変わらないため、意味をきちんと明確にするよう心掛けましょう。
例えば、「主導権」の意味で使う場合には、「リーダーとしてイニシアチブを握り」というように役職などを加えましょう。
具体的な権力を示すことで、より「主導権」という意味で使っていることが伝わりやすくなりますよ。
「イニシアチブをとる」と「イニシアチブを握る」正しいのはどっち?
「イニシアチブ」の代表的な表現には、「イニシアチブをとる」「イニシアチブを握る」の2つの表現方法があります。
そこで、文章や意味に合わせた、適切な表現方法を選べるようになりましょう。
「イニシアチブ」を使って文章を作る場合、「とる」も「握る」もどちらも正しい表現方法です。
そのため、どちらを使っても間違いではありません。ただし、表現方法によって意味合いが少し変わるため、注意が必要です。
「イニシアチブを握る」と表現する場合、「主導権」という、より強い意味が加わります。
一方で、「イニシアチブをとる」と表現すると、「主導権」という意味に加えて、「先導」や「率先」といった権力の伴わない意味合いにもなります。
2つの意味を同時に表してしまうので、しっかり区別したいなら「イニシアチブを握る」を使う方が良いでしょう。
また、「イニシアチブを発揮する」と表現すると、「主導権をきちんと活用できている」という意味になり、プラスの要素が強くなります。
そのため、状況を説明する時には「イニシアチブを握った結果」などと表すよりも、「イニシアチブを発揮したため」のような表現の方がよりポジティブに意味が伝わるでしょう。
「イニシアチブ」だけで表現する場合も
「○○のイニシアチブで」という、「イニシアチブ」の後に何もつけない表現方法もあります。
「イニシアチブ」だけで表現する場合、「先導」や「率先」という意味合いに加えて、名詞として「計画」や政治的な意味を表します。
そのため、文章全体を通して、どの意味で使っているのか分かるようにすることが大切です。
「イニシアチブ」と「イニシアティブ」の違い
メールなどでは「イニシアチブ」ではなく「イニシアティブ」が使われることがあります。
この2つの言葉の違いは発音であり、元の言葉はどちらもかわりません。
「イニシアチブ」も「イニシアティブ」も同じ意味なので、どちらを使っても問題ありません。
ただ、同じメールや同じ人のやり取りのなかで「イニシアチブ」と「イニシアティブ」が混在してしまうと意味が分かりづらくなります。
あらかじめどちらを使うのか決めておき、表現を統一させておきましょう。