【心理学】ピグマリオン効果とは? 意味や活用例を紹介
ピグマリオン効果を活用できるシーンとは?
それでは、ピグマリオン効果をうまく日常生活で活用するにはどうしたらいいのでしょうか?
活用できるシーンごとに、おすすめの活用方法を紹介します。
部下や後輩へ教育をするシーン
仕事で部下や後輩の教育担当になった場合、ピグマリオン効果を活用すればスムーズに育成できます。
「○○さんならできるよ」「○○さんは~が得意そうだからお任せしようかな」と期待する言葉を掛けて仕事を任せることで、相手は「せっかく期待してくれているんだから頑張ろう!」と前向きに仕事に取り組み、その結果スキルアップしやすくなります。
厳しい言葉をぶつけてダメ出しをたくさんすると委縮してしまい、ピグマリオン効果でなくゴーレム効果が働いてパフォーマンスを下がるリスクがあります。褒めて伸ばす方向性で、ピグマリオン効果を活用してみてください。
パートナーや家族へお願いをするシーン
部下や後輩だけでなく、恋人や家族などのパートナー、子どもへのお願い事にもピグマリオン効果が活用できます。
例えば相手に家事をしてほしい場合に「なんで~しないの?」責めると、相手が反発して口論になってしまうケースもあります。
ここはピグマリオン効果を利用して「~が上手そうだからお願いしていい?」と期待ベースのお願いをしましょう。
相手も期待されると悪い気がしないので、普段やらない家事などを積極的に行いやすくなります。それが続けば習慣化し、こちらから言わずとも自発的に行動するようになるでしょう。
自己肯定感を上げるシーン
ピグマリオン効果は周りからの期待に応えたくなる心理のことですが、実は自分自身への期待でも効果があります。あなた自身が自分に期待することで「期待に応えたい」という気持ちが生まれるのです。
もし自信がなく自己肯定感が低いのであれば、まず小さな挑戦をしてみてください。「今日はこの書類を作ろう」「今日は洗面所の掃除をしよう」など、なんらかの挑戦をすることで成功体験が生まれて「私ならできる」という自信が生まれます。これがセルフ・ピグマリオン効果を発揮するのです。
小さな挑戦の積み重ねで「私ならできる」と思えるようになったら、新しい一歩を踏み出す時に「きっとできる、大丈夫!」と考えてみてください。ピグマリオン効果により行動力が生まれ、前に進む力になるはずです。