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【心理学】レジリエンスとは? 意味や高める方法を紹介

心理学の基本

桑野量(心理カウンセラー)

レジリエンスを高めるためのトレーニング方法

レジリエンスは生まれながらに身についた先天的なものではなく、経験や知識によって後天的に身に付けて成長することができるものです。

人間は、自分では何もできない赤ちゃんの頃から、少しずつ能力を身につけて社会や人間関係に適応していきます。そのように適応する力として、レジリエンスは誰もが持っている能力なのです。

ここでは、レジリエンスを高める方法をいくつか紹介します。

(1)成功体験を重ねる

成功体験を積むことで、逆境や困難に遭遇した時もネガティブな感情に支配されず、その成功体験が自信となって前向きに捉えられます。

大きな成功体験を求める必要はありません。小さなことでも積み重ねていくのが大切です。

大きな問題に直面した時は、ついつい自分の過去の成功体験を忘れてしまうことがあります。小さな成功体験を記録して、振り返ることができるようにしましょう。

(2)感情の整理をする

ビジネスでは思考が優位になってしまって、つい感情を抑圧しすぎてしまいます。

しかし、抑圧された感情がストレスになって、仕事に支障をきたすことがあります。

そのため、こまめに感情の整理を行っていきましょう。誰かに気持ちを話したり、紙に書き出したりなど、客観的に自分の感情を整理することを意識してください。

(3)休息をしっかりとる

レジリエンスが高いからといって、休むことなく頑張り続けられるわけではありません。むしろ、しっかり休養をとって、困難や変化に対応できるエネルギーを蓄えておくことが大事です。

不規則な食事や睡眠不足も、判断・思考能力を低下させてしまいます。体調面でのメンテナンスにも意識を向けましょう。

(4)自己肯定感を高める

自分に対してネガティブな評価をしている状態では、物事を楽観的に捉えることも、自分の能力を信じることも難しくなってしまいます。

自己肯定感を高めるためにも、自分に否定的な言葉を使っているなら、それをやめる意識を持ちましょう。

また、ささいなことで良いので、自分の1日を振り返って褒める習慣をつけるのも大切です。

自分に対してポジティブな言葉を掛けることで、自己肯定感も変化していきます。

(5)信頼関係を構築しておく

信頼関係を築くことで、あなたの安心感にもつながります。その安心感が逆境の時でもあなたを支えてくれます。

周囲との信頼関係を築くためには、自分の能力が高くないといけないと思ってしまうかもしれませんが、誰かに頼ったり任せたりするだけでも信頼関係は築くことができます。

コミュニケーションにおいて素直さと感謝はとても重要です。それらを意識して、普段から積極的に周囲と関わっていきましょう。

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