あなたの本当の気持ちは? 「自分を大切にする方法」3つ
誰かのために自分を犠牲にしたり、自分の本心を偽って生きたりしていると、いつか心が疲弊してしまいます。自分を大切にすることで他者を大切にすることもできるようになります。今回は「自分を大切にする方法」をライターの石谷ちよさんに聞いてみました。
私たちが大切にすべき存在は、友達かもしれませんし、恋人かもしれません。でも、自分をないがしろにしている状態で他人を大切にしようとしても、あなたの気持ちが疲れてしまうだけ。
誰かのことを考える前に、まずは自分自身を大切にしてあげましょう。
今回は、3つの自分を大切にする方法をご紹介します。なんだか最近気持ちが疲れているな……と感じている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
(1)こころのノートを作る
自分の本心を書き記すノートを一冊作ってみてください。
そこに書く内容は、嬉しかったことや美味しかった料理、やりたいことリストや今後の目標など何でも構いません。もちろん辛い感情や最近の失敗を書くのもよいのですが、それと同時にポジティブな言葉も書きましょう。
私が実践しているのは、「今日自分にしてあげたいこと」を毎朝書き出すこと。そして、「1日の中でありがとうと感じたこと」を毎晩記録することです。
毎朝、家事や仕事など1日のタスクを書き出している人は多いと思いますが、しなければいけないことに捉われすぎて、“したいこと・自分にしてあげたいこと”を見落としてしまいがち。
「新しい入浴剤を買ってお風呂に浸かりたい」や「今日は自炊お休み! 気になっているお店のデリバリーを頼む」など、小さな願望を細かく書いてみてください。そうすることで、忘れていた日々の小さなわくわくと向き合えて、毎日が少し特別な1日になりますよ。
他にも、なりたい自分の理想像を書き出すのもよいですね。
その場合は、「こうなりたい」という願いを書くのではなく、「私はこうだ」とすでに理想が実現しているように書いてください。自分を認めてあげることで自信がつき、それに向けた行動を起こしやすくなります。
本心や幸せと向き合い、一番に自分を認めてあげること。これが習慣になれば、自然と自分のことを大切にできるようになるでしょう。
(2)食事をとるときは食事のことだけ
スマートフォンを触りながら食事、テレビを観ながら食事……ながら食いが当たり前になっている人は多いですよね。
何かに集中してのめり込んでいるときにこそ、人は幸せを感じるといいます。ですから、日常的に2つ以上のことを同時進行させる癖がついてしまうと、集中力が落ちて幸せを感じづらくなってしまうのです。
目の前の時間を大切にできるように、まずは食事のとり方から変えてみましょう。
初めは退屈に感じるかもしれませんが、慣れてくると食材の味や体に染みていく栄養素などを繊細に感じ取れて、食事がより一層美味しく楽しくなるはず。
そうして1つのことに集中する癖がつけば、忙しい日常の中でも自分の時間を確保して癒してあげられるようになります。1つ1つの行動を大切にすることが、自分を大切にすることに繋がるんですね。
(3)苦手な物事を遠ざける
大人だから嫌なことも我慢するべき。嫌いな人がいても笑顔で付き合うべき。そうやって自分を追い詰める必要はどこにもありません。
苦労アピールをする人がいるから、楽に生きていくことが後ろめたいことかのように見えてしまいますが、いつも機嫌よく自分を大切にできている人が一番賢いのではないでしょうか。
嫌いな人がいれば、遠慮なく自分の世界からいないものとしてしまう。苦手な食べ物を無理して食べる必要はない。朝早くに起きるのが偉いわけではない……このように苦手なものがある自分を肯定してあげましょう。
できないことを恥じたときに、それはネガティブなものになります。自分はこうなんだと言い切ることで、嫌いなものを嫌いだと認める勇気になります。
そうすれば、どんな自分も愛せる余裕ができますよ。周りにも苦労を強要するのではなく、人に優しく自分に優しく過ごしましょうね。
気づいたときに呼吸を整えて
自分を大切にするには日々の小さな幸せを見つけて、それに集中することから始まります。
そして、どんなに忙しいときでも何もしない時間を確保することが重要です。
呼吸を整える何もしない数分間を、1日のどのタスクよりも最優先だという意識を持って過ごしてみてください。多忙な毎日でも自分を整える習慣を持つことでメンタルを労ってあげられ、結果的に1日の効率もアップしますよ。
(石谷ちよ)
※画像はイメージです。
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※この記事は2021年03月10日に公開されたものです