「自分のことが嫌い」な人の特徴。自分嫌いを克服するためにやるべきこと
自分が嫌いな人の特徴・性格
私たちは「自分の理想と異なる部分について嫌いになる」という話でしたが、自分のことをそれほど嫌いじゃないという人であっても、自分の理想と異なる部分を持っています。
むしろ、「自分はすべて理想通りだ」と思う人がいたら、その人は相当なナルシストでしょう。
自分のことが嫌いな人も嫌いじゃない人も、同じように理想と異なる部分を持っている。
それなのに、なぜ自分のことが嫌いな人と嫌いじゃない人に分かれるのでしょうか?
自分のことを嫌いになる人には、次のような特徴が見られます。
(1)自分の悪いところばかりに注目する
自分のことが嫌いな人は、自分の良いところには一切目もくれず、悪いところにばかり注目します。
まるで間違い探しのクイズをしているかのように、自分の理想と異なっているところを必死になって見つけ出そうとしているのですから、なんとも不思議な話です。
(2)自分より優秀な人と比較する
自分のことが嫌いな人は、常に自分よりも外見が優れている人、資質の高い人、性格の良い人と自分を比較します。
自分の良いところには目を向けず、自分より優秀な人と自分を比較して自分を嫌いになっているのです。
必ず負ける相手をわざわざ探して勝負を挑んでいるようなもので、これでは絶対に自分の良いところが見つかるはずがありません。
(3)極端な考え方をしている
理想を求めることは、決して悪いことではありません。理想を求めることは、成長・進化するためのモチベーションとなるからです。
ところが、自分のことが嫌いな人は、理想を求める際に、極端な考え方をします。
例えば、「外見が良くないと絶対にモテない」とか「資質や能力が高くないと絶対に成功できない」「性格が良くないと誰からも好かれない」といった考え方です。
このような考え方を冷静に振り返ってみると、ずいぶん極端な思い込みにとらわれていることがわかるはずです。
(4)自分の良いところを認めるのが居心地悪い
自分のことが嫌いな人は、他人から褒められたり羨ましがられたりしても、「いやいやいやいや、私なんて全然ダメですよ」と過剰に謙遜します。
まるで自分の良いところを意地でも認めないようにしているかのようです。
自分を肯定的にとらえることに慣れていないのかもしれませんが、せっかく他人が褒めてくれても素直に受け入れないので、「褒め甲斐がないから、もう褒めるのはやめておこう」と思われてしまいます。
(5)自分の欠点ばかりを意識する
自分のことが嫌いな人は、自分に何か一つ欠点を見つけると、「こんな自分はダメだ」と思い込んでしまいがちです。
例えば、人前で緊張してうまくしゃべれないだけで「私は仕事ができない人間だ」と考えてしまうのです。
人前で緊張してうまくしゃべれないことは、自分という人間の一部分にすぎないのに、その一点が理想通りでないというだけで「自分は全てにおいてダメ」と考えてしまうのは、冷静に考えれば、なんとも馬鹿げたことだと分かると思います。
(6)世間一般のモノサシで自分を測っている
自分のことが嫌いな人は、自分が理想通りでないから自分を嫌いになります。ここで改めて考えてみたいのですが、その「理想」って何なのでしょうか?
外見について言えば、国や時代によっては、ふくよかな体型が美人だと言われることもあります。
この他にも、現代の日本における外見の基準が絶対的なものではないという事例は、いくらでも挙げることができます。
世間一般として望ましいと考えられているだけで、そうじゃなければ絶対にだめだ、という話ではありません。
つまり、自分が嫌いな理由の根拠となっている「理想」そのものが、絶対的なものではなく、単に現代日本の世間一般のモノサシにすぎない、ということなのです。
そんなモノサシで自分を測って一喜一憂することに、どれだけ意味があるというのでしょうか?

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