【難読】“かぜこと”じゃない? 「風琴」って何?
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「風琴」の読み方です。
“かぜこと”? いやいや、なんのこと? そんな葛藤をしたら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「風琴」の読み方は?
「風」は北風、台風と読むので、“かぜ”、“ふう”と読む人が多いと思います。「琴」は和楽器の“こと”のことですよね。
この二つを合わせると、ある楽器を表す漢字になるのですが、イメージできるでしょうか。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“ふうきん”と読みます。と言われても、何のことだかわかりませんよね。“ふうきん”とはオルガンのことです。
「風琴」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「風琴」の意味は以下のように解説されています。
ふう‐きん【風琴】
1 オルガン。
「会堂にある―の近くに席を占めて」〈藤村・桜の実の熟する時〉
2 《「手風琴」の略》アコーディオン。
オルガンというと、電子オルガンやパイプオルガンをイメージする人が多いかと思いますが、昭和の頃には足でペタルを踏み、空気を送りながら音を出すオルガンが主流でした。つまり風を送りながら音を出す楽器というイメージで、「風琴」という漢字が当てられたのでしょうね。
ちなみに、ヴァイオリンは提琴(ていきん)、ピアノは洋琴(ようきん)と書くそうです。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「風琴」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。ベースボールのことを「野球」と日本語に訳したのは正岡子規だと言われていますが、外来語を日本語に訳す作業はたくましい想像力が必要になるようです。
他の楽器も、漢字でどう書くか調べてみるとおもしろいかもしれませんね!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年02月19日に公開されたものです