【難読】“なべうし”じゃない! 「蝸牛」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「蝸牛」の読み方です。
「蝸」は鍋という字に似ているから“なべうし”と読むのかな? もしかして、すきやき? それとも牛丼? そんなことを思ったら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「蝸牛」の読み方は?
「蝸」の右側は鍋みたいだけれど、虫偏だとなんと読むのかな、と思っている人もいるのではないでしょうか。それに「牛」を合わせると、梅雨の時期によく見る、ある生き物のことを表す言葉になります。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“かたつむり”と読みます。
「蝸牛」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「蝸牛」の意味は以下のように解説されています。
かた‐つむり【蝸=牛】
《「かたつぶり」の音変化》腹足綱有肺亜綱に属する陸生の巻き貝のうち、大形のものの総称。殻は螺旋 (らせん) 形で右巻きが多く、殻から頭や胴の一部を出して移動。頭に二対の触角を備え、長いほうの先端に目がある。湿気を好み、木の新葉や野菜を食べ、梅雨期に土中に産卵。まいまい。まいまいつぶろ。でんでんむし。かぎゅう。《季 夏》「今朝見れば夜の歩みや―/太祇」
梅雨の時期によく見るかたつむりのことですね。殻が渦を巻き、ウシのような角があることから、この漢字になったといわれています。
ひらがなやカタカナではよく見ますが、漢字では「蝸牛」と書くんですね。そういえば、かたつむりって、地方によって呼び方がたくさんあるんですよね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「蝸牛」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。蝸牛の由来を知ると、漢字の組み合わせにも「なるほど!」と納得できますね。
馴染みがある言葉も、改めて由来を調べてみると意外な発見があるかもしれません!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年02月18日に公開されたものです