お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

セックスでイケない人の割合は? 4つの原因とイキやすくなる方法【医師が解説】

宋美玄(産婦人科医・医学博士)

セックスでイク方法

セックスでイケなくても、それは決しておかしなことではありません。

とはいえ、快感としてのオーガズムを経験しておく価値はありますし、より心地よいセックスを行うことではパートナーへの信頼感も高まります。

ならばセックスでイク=オーガズムに達するには、どうすればよいのでしょう。

(1)ソフトに、一定のリズムで刺激してもらう

男性の中にはアダルトコンテンツの影響などからか、クリトリスや腟を激しく刺激する人がいます。ですが女性にとって、そうした激しい刺激は痛いだけ。むしろソフトな刺激を一定のリズムで、淡々とされるほうが、絶頂に達しやすくなります。

オーガズムに達するのに、激しい動きは不要です。まずはパートナーに、あなたの好みの強さとリズムを伝えてみることから始めてみましょう。

(2)興奮を高める性的空想をする

とくに健康上の問題などがない場合、体の仕組み上は、性的刺激が続けばスイッチが入り、スムーズにオーガズムに達することができるはずです。「イケない」という女性は、このスイッチを入れるのを、無意識のうちに抑制している可能性があります。

そこで役立てたいのが性的空想です。自分が性的興奮を感じる空想をすることで性的な気分にのめり込むことができ、無意識に性的興奮を抑制するのを避ける効果が期待できます。そしてその結果、オーガズムに達する可能性が高まると考えられます。

(3)セックスに没頭できるシチュエーションを用意する

環境を整えることも、オーガズムに達しやすくするためには重要なポイントといえます。旅行先やホテルなど、生活と切り離された、セックスに没頭できるシチュエーションを用意すると、オーガズムを得やすくなるケースもあります。

夫婦や同棲中のカップルならとくに、ふだんの生活空間では気分が乗らないということもあるでしょう。セックスから得る快感に集中できる環境であれば、性的興奮が持続しやすく、オーガズムへのスイッチが入りやすいかもしれません。

イキやすい日にセックスをするのも一つの手

イキやすい日というと、やや誤解があるかもしれませんが、女性は生理が終わってから排卵日にかけて、性欲が高まりやすい傾向があります。セックスの本来の目的が生殖であることを考えると、妊娠の確率が高まる排卵日に合わせてセックスをしたくなるというのは、ごく自然な流れといえます。

生理が始まった日から数えて、約2週間後が排卵日にあたります。その時期になるとなんだかムラムラした経験がある人もいるのではないでしょうか。その時期に合わせてセックスをすると、もしかしたらオーガズムに達することができるかもしれません。ただし、妊娠する確率が高い日でもあるので、妊娠を望まない人はしっかりと避妊しましょう。

イケないことに焦らなくても大丈夫

オーガズムに達したときに得る快感は心地よいとされていますし、パートナーとのセックスでオーガズムを得ることで、パートナーへの気持ちがさらに高まることもあるでしょう。

ただ、オーガズムを感じることだけが、セックスの目的ではないはずです。パートナーとの時間を楽しむことも立派な目的のひとつととらえ、あまり焦ったり神経質になったりせず、リラックスしてセックスを楽しみましょう。

セックスでオーガズムを得たことがないという女性は少なくなく、オーガズムを感じたことのない女性のほうが多いのです。イケないことに焦らず、少しずつ経験を重ねていけば、いつかはオーガズムにたどり着けるかもしれません。

(監修:宋美玄/取材・文:山本尚恵)

※画像はイメージです

参考資料

[*1] ジェクス ジャパンセックスサーベイ2020 調査結果報告書 p24
https://www.jfpa.or.jp/pdf/sexservey2020/report.pdf

※この記事は2021年01月23日に公開されたものです

宋美玄(産婦人科医・医学博士) (産婦人科医・医学博士)

大阪大学医学部医学科卒業。丸の内の森レディースクリニックの院長として周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、書籍、雑誌などで情報発信を行う。

主な著書に、ベストセラーとなった『女医が教える本当に気持ちいいセックス』がある。

一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事

この著者の記事一覧 

SHARE