【難読】”さちさき”じゃない! 「幸先」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「幸先」の読み方です。
“さちさき”? “こうせん”? いやいや、違和感しかない! そんな葛藤をしたら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。
「幸先」の読み方は?
幸運、山の幸などの言葉に使われる「幸」という漢字。一般的には、“こう”、“さち”という読み方を覚えている人がほとんどでしょう。「先」はそのまま“さき”や、先頭、先端という言葉に使われているとおり、“せん”と読んでいる人が多いのではないでしょうか。
しかし、この二つを組み合わせても、?さちさき?や ?こうせん?とは読みません。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“さいさき”と読みます。
「幸先」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「幸先」の意味は以下のように解説されています。
さい‐さき【▽幸先】
《「さい」は、「さき」または「さち」の音変化》1 よいことが起こる前兆。吉兆。
2 事を始めるときに当たって何かを感じさせる物事。前兆。縁起。「幸先がいい」「幸先がわるい」
つまり、物事の始まりにおける良い兆しを表す、前兆、前触れという意味合いで使います。
「幸い」と書いて、“さいわい”と読みますよね。“わ”はないので、同じではありませんが、それに近い読み方です。
ニュースなどで「幸先のいいスタートを切りました」なんて言葉を聞いたことはありませんか? さまざまな場面で多用する言葉の一つですよね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「幸先」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。「幸先」なんてとても縁起がいい言葉なので、うまく使いこなせたら便利ですよね。
耳にする機会が多い言葉は、聞き流さずにしっかりと認識して、ついでに漢字も覚えておきたいですね!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年01月20日に公開されたものです