【難読】“たよりに”じゃない! 「頻りに」の正しい読み方
本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?
社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。
今回考えるのは「頻りに」の読み方です。
“たよりに”、つまり「頼りに」ではありませんよ。よーく見てください。左側は「束」ではなく、「歩」です。
「頻りに」の読み方は?
頻繁、頻度などの言葉に使われる「頻」という漢字。言われてみれば、そんな使い方したな、と思った人も多いのではないでしょうか。 “ひん”という読み方をしますよね。
「頻」という字自体には、しばしば、何度も、といったニュアンスが含まれます。
気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“しきりに”と読みます。
「頻りに」の意味と使い方
『デジタル大辞泉』によれば、「頻りに」の意味は以下のように解説されています。
しきり【▽頻り】 の解説
[形動][文][ナリ]《動詞「しき(頻)る」の連用形から》
1 同じことが何度も引き続き起こるさま。ひっきりなし。「警笛が頻りに鳴る」「問い合わせが頻りだ」2 程度・度合いが著しいさま。むやみ。やたら。「頻りに故郷を懐かしむ」「雨が降ること頻りだ」
つまり、何度も、たびたび、といった意味合いで「頻りに」という言葉を使います。
読み方は難しいのですが、日常生活の中で「頻りに外出したがっていた」など、割と耳馴染みのある言葉ではありますよね。
読めない漢字はきっとまだまだたくさん
あなたは「頻りに」を正しく読むことはできましたか?
きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。見たことがある漢字も、送り仮名によってまったく読み方が変わってきますね。
よく耳にする言葉だけに、漢字の読み方も覚えておきたいですね!
(ななしまもえ)
※この記事は2021年01月13日に公開されたものです