話が長い人の特徴と心理。話が長い人への対処法も紹介
つい話が長くなってしまう人には、どのような特徴があるのでしょうか? また、背景にはどのような心理があるのでしょうか? 話が長い人への対処法もあれば知りたいですよね。社会人経験が豊富なコラムニストの花咲礼子さんに解説してもらいました。
女子会、食事会、LINEなど、友達同士で会話を楽しむ機会はたくさんありますが、なぜか「話が長い」と感じる人はどこにでもいますよね。その人のことが嫌いというわけではないけれど、話が始まると、他の人の表情が曇ります。
実は私も、ちょっと話が長いと自分のことを分析しています。そこで、まずはつい長くなってしまう人の特徴を考えてみたいと思います。
話が長い人の特徴
まずは話が長い人の特徴を紹介します。
(1)出来事を「起承転結」で説明しがち
出来事はすべて起承転結で説明したいので、少なくとも4つの場面の説明が必要です。実は私もこのタイプで、「結果だけ話せ」と叱られることもありますが、結果だけだと、聞いている人に損をさせた気分になるのです……。
話が長いと聞いている方の期待値も大きくなりますから、オチを作るのが難しくなると分かっているのですが。
(2)緊張しやすい
今まで他の人に集まっていた視線が、話を始めることで一気に自分に向きます。その視線を敏感に感じて、緊張することもあるでしょう。
すると、口から出そうとしていた言葉が急に飛んだり、母親の話をしていたのに、姉がと言い間違えたり。こうなると、どんどん話が長くなります。聞いている方は何がなんだか分かりません。
(3)要点がまとめられない
長いこと話を聞かされたのに、「で?」って言いたくなる話し方ってありませんか?
そう、何が言いたいのか分からない「要点のない話」です。
上手に説明できないのは、聞く方だけでなく、話をする方もイライラしそうですね。
(4)話が脱線する
話していると、楽しいだろうなと思うエピソードが次から次に思い浮かんでしまって、話をしているポイントが、ずれてしまう人がいます。
知識やアイデアが豊富にあり、それをアプトプットしたくてたまらない衝動からなのでしょう。ただ、話のスタートとゴールではかなり内容がずれてしまっていて、結果、聞いている方には何も残りません。
(5)話したいことを忘れる
ゆっくり話をする人にも、早口な人にもありがちなミス。話したいことを忘れてしまうという瞬間に出くわしたことはありませんか。
私にはこれがよくあります。自分の頭の中でストーリーが終了してしまって、あれ、どこまで話したかなと思います。
これも、伝えたい要点を事前に整理して、押さえておけば防ぐことができそうなミス。話している瞬間ではなく、その前から会話は始まっているということです。
話が長い人の心理
では、話が長い人の心理としてはどのようなものがあるのでしょうか。
(1)「言いたいことが伝わっていないのでは」と不安
「言いたいことがちゃんと伝わっているだろうか」と心配になり、話し過ぎてしまう人がいます。このような人は、元々心配性な傾向があるようです。
そのため、相手が自分の言ったことを理解しているか、伝え漏れがないか不安で、つい同じことを繰り返し言ってしまうのだと考えられます。
(2)承認欲求が強い
話が長い人の中には、承認欲求が強い人もいます。
「認めてもらいたい」「すごい人だと思われたい」という気持ちが強く、自分の知識や経験をひけらかすように延々としゃべってしまうのです。
また、自分をより良く見せたくて、求められている以上の話をする人もいます。
(3)寂しいから構ってほしい
寂しくて話が長くなる人もいます。このタイプの人は、構ってくれる話し相手が離れていってしまうのが怖くて、しゃべり続ける傾向にあります。
話が長い自覚はありつつ、しゃべっていないと構ってもらえないので話し続ける人もいるようです。
(4)人と話すのが好き
純粋に人と話すのが好きで、つい話しすぎてしまう人もいます。このタイプの人は、しゃべっていると楽しくて時間を忘れてしまうようです。
コミュニケーション能力は高い方なので、時間に余裕がある時に雑談をする分には迷惑がられることは少ないかもしれません。
▶次のページでは、話が長い人への対処法を紹介します。