「厚顔無恥」の意味や語源は? 使い方や類義語・対義語(例文つき)
「厚顔無恥」の類語
ここでは、「厚顔無恥」と似たような四字熟語やことわざ、慣用句を以下に掲げます。
ニュアンスの違いも含めて、使い分けてみましょう。
「傍若無人」
「ぼうじゃくぶじん」と読みます。
人前で遠慮せず、勝手気ままに振る舞うことを意味します。
遠慮しないという意味では「厚顔無恥」の図々しさと似たニュアンスですが、「傍若無人」には「恥知らず」という意味はなく、他人に構わず自分勝手に振る舞うことを指します。
例文
・彼は一人で仕事しているつもりだろうか。傍若無人の振る舞いばかりが目につく。
「面の皮の千枚張り」
面の皮が普通の人より千枚多く張られているということから、「この上もなく図々しい」という意味です。
例文
・都合のいい公約ばかり並べ立てて、当選したら知らん顔だなんて、面の皮の千枚張りもいいところだ。
「面の皮が厚い」
面の皮が厚くて、恥を恥とも思わないこと。「厚かましく、図々しいこと」を意味しています。
例文
・彼ほど、面の皮が厚い人間には出会ったことがない。
「心臓に毛が生えている」
「非常に厚かましい態度」のことですが、「図太い、度胸がある」という意味で使われることもあります。
どちらの意味か分かりにくい時には、次のように前後の文で補足するといいでしょう。
例文
・「心臓に毛が生えている」と言われても構いません。このコンペだけは勝ちたいので、厚かましくいきます。
「心臓が強い」
厚顔無恥と同様、「厚かましい、図々しい」という意味。「物怖じしない」というポジティブな意味もあります。
例文
・入社試験で落ちたのに、人事に掛け合って再試験のチャンスをつかんだ彼女は相当心臓が強い。
「いけ図々しい」
「いけ好かない」にも使われる「いけ」は非難する意味を強調する接頭辞。「憎らしいほど図々しい」という意味です。
例文
・前任者の手柄をすっかり自分の功績にしてしまうとは、彼もいけ図々しい。