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【難読】“たたかく”? 「戦く」の正しい読み方

ななしまもえ(芸術系ライター)

本や資料で見かけることがあるけれど、正しい読み方や意味が分からずスルーしてしまっている言葉ってありませんか?

社会人として、知らないまま恥をかくような場面には遭遇したくないですよね。

今回考えるのは「戦く」の読み方です。

“たたかく”? “せんく”? どっちも違うよね。そんな葛藤をしたら、ぜひ答えをチェックしてみてくださいね。

「戦く」の読み方は?

戦争、観戦などの言葉に使われる「戦」という漢字。一般的には、“せん”、“いくさ”、送り仮名の「う」をつけて“たたかう”という読み方を覚えている人がほとんどでしょう。「戦」という字自体には、武器を持ってたたかうといったニュアンスが含まれます。

しかし、「う」ではなく、「く」の送り仮名をつけて、ってそんな言葉あるの? きっと多くの人がなんと読めばいいのか戸惑うはずです。

気になる読み方の正解ですが……。これ、実は“おののく”と読みます。

「戦く」の意味と使い方

『デジタル大辞泉』によれば、「戦く」の意味は以下のように解説されています。

おのの・く〔をののく〕【▽戦く/▽慄く】
[動カ五(四)]恐ろしさ・寒さ・興奮などのために、からだや手足が震える。わななく。「恐怖に―・く」「期待に―・く」

つまり、恐ろしさや不安などでからだが震える、といった意味合いで「戦く」という言葉を使います。

読み方は難しいのですが、「恐怖に戦く」など、聞いたことはあるのではないでしょうか。「う」という送り仮名を付けた“たたかう”は勇敢なイメージですが、「く」という送り仮名を付けたらなんだか頼りないイメージになりますね。

読めない漢字はきっとまだまだたくさん

あなたは「戦く」を正しく読むことはできましたか?

きっと世の中には、あなたが知らない言葉、漢字がまだまだたくさんあります。見慣れている漢字であっても、送り仮名一つの違いで、言葉から受けるイメージが180度変わってしまうんですね。びっくりします。

読めなくても何となくイメージで意味を推測できる漢字ですが、送り仮名までよく見ないと文章全体の意味も取り違えそうです。

(ななしまもえ)

 

※この記事は2020年12月14日に公開されたものです

ななしまもえ(芸術系ライター)

漢字の形の美しさに惚れ込む元ダンサー。漢字はダンスで表現できると信じている。サッカー好きで一時はレッズの追っかけをした経験もあり。おっとりしているが、サッカーの話になると早口で熱くなる。3代続く正真正銘の湘南ガール。

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