「オンライン会議のアイスブレイク」に使えるネタ
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回のお仕事ハックは「オンライン会議のアイスブレイクに使えるネタが知りたい」というお悩みに、外資系OLコラムニストのぱぴこさんがアドバイス。
オンライン会議のアイスブレイクに使えるネタが知りたい
付き合いの浅い取引先や新規顧客とリモート会議をすると、どうしても空気が気まずくなるのが悩みです。リモートの特性を生かしたアイスブレイクをしたいのですが、場を和ませるにはどんなネタが効果的ですか?
あ~~~~~。
私はコロナ後のリモート全盛期に新規のお客様を担当することがなく、今も既存のお客様との商談しかないのですが、それでもちょっとソワソワします。なので、新規のお客様相手にリモートでお話しする場だとアワワ……となりそうです。
ちなみに先日、「アホなのかな?」というくらい出席者が多かったオンライン会議がありました。Microsoft Teamsを利用していたので、参加者のアイコンが画面に並ぶのですが、人数が多すぎて誰が発言しているのか全く分からん……という事態に陥りました。
知っている人間との会議でも、対面で一堂に会する会議に適した人数と、オンライン会議に適した人数には違いがあります。
その上、関係性が構築されていない人とのオンラインコミュニケーションは特有の難しさがあり、悩む気持ちは分かります。
「あいさつ・雑談のテンプレート」を用意する
人間は、ある一定の行為を何度も繰り返し実施していると、そのクオリティーが上がっていきます。
プレゼンはもちろん、お笑い芸人のネタも繰り返し行われることで「鉄板」になり、より高いレベルに仕上がります。あいさつやアイスブレイクも同じです。
常に「何かこの瞬間になごむ話を……!」とひねり出し続けるのは無理です。デキる人は「アイスブレイクをどうしよう」なんて悩みを抱えることもありません。
私も、初対面でめちゃくちゃに盛り上げられる! というタイプではなく、それが悩みになったこともあります。
その当時、飲み屋のママに「初対面の人との話の切り出し方に悩むんですよね~」と聞いたところ、「天気の話をしておけばいいのよ!」と言われたことがあります。「え~、そんなことでいいのぉ……?」と思っていましたが、気が付けば天気の話でお茶を濁すようになりました。
少し前までは「暑すぎる」を話題に出し続け、今は「季節の変わり目」の話をずっとしています。また、聞かれていない自分の話をするのも有効です。
最近は全部、犬の話で乗り切っています。新規のお客様やリモートで初めて話すお客様には「実は犬を飼っていて、もしかしたら吠えてしまうかもしれないので先に謝りますね……」などの話し出しを100回くらい使い回しています。
「何度も使えるテンプレート切り出し」のあいさつ・雑談を2~3種類用意しておけば、あとはもう、繰り返してクオリティーを上げればOKです。
「リモート活用度合いの話」で、勤務状況をヒアリング
リモートならでは……という視点であれば、顧客の状況ヒアリングも兼ねて、在宅勤務と出勤の比率や、リモートワークになってからの悩み事などを聞いてみるのも有効です。
自分の体験を交えながら、相手方にも話してもらえるので使い勝手が良いと感じます。全くの「雑談」にならずに済みますし、顧客の社内状況を把握していると商談に使えることも多々あります。
また、何だかんだ完全リモートで商談を完結させるのは双方負担があるので、私は上記のヒアリングを通して「実際に対面で話せる機会」を捻出できる隙を伺います。
アイスブレイクと情報収集の一石二鳥を成し遂げられ、社内に向けた“顧客情報の進捗報告”としても具体性が出るので使えます。
リモート会議の進行のコツは通常と変わらない
リモートならではの悩みは間違いなくありますが、会議の進行や商談のスムーズさに必要な要素は対面の会議と変わらないか、むしろリモートの方が事前準備は重要になります。
もちろん対面ではないことのハードルはあり、私も「お客様と会いたいなぁ」と思うことも多々あります。
なかなか思うようにいかない部分もあり、メリットもデメリットもあるオールリモート対応ですが、頑張っていきましょう。
Point.
・2~3種類のテンプレートを使い回し、クオリティーを上げるようにする
・リモート勤務に関する顧客状況ヒアリングをアイスブレイクと兼ねる
・「面白い話をしなければ!」と気負わない
(文:ぱぴこ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2020年10月27日に公開されたものです