嫌われてもいい人の心理とは? 嫌われてもいいと思う方法4つ
嫌われてもいい覚悟を持ち、自分らしくいたい。好かれる方法を打算的に考える自分に嫌気がさすこともあるでしょう。では、どうしたら嫌われてもいいと思う心理になれる? 割り切る方法を心理カウンセラーの笹氣健治さんが解説します。
「なんで私はこんなに周りの目を気にしてしまうんだろう……」と悩んでいませんか?
周りの目を気にするのは、「嫌われたくない」「みんなから好かれたい」「気に入られたい」と心のどこかで思っているからです。
人から自分がどう見られるかを気にするストレスから解放され、もっと自由に、自分らしくいられるための考え方をご紹介しましょう。
参考にしたい「嫌われてもいい」と思える人の心理
あなたの周囲に「嫌われてもいい」とどっしり構え、自分らしく振舞う人はいませんか? こうした人は何を考えているのでしょうか。
どうすれば「嫌われたくない」という思考にとらわれないようになるのか。そのヒントとして、「嫌われてもいい」と思える人の心理を探っていきましょう。
(1)「嫌われてもいい」と割り切っている
「嫌われたくない」と思わない人は、頼まれ事をされたり、気が進まないお誘いがあったりした時、自分を犠牲にしてまで引き受けることはしません。「どうするか決めるのは私だ」と思っているからです。
また、自分の気持ちや意見をしっかり相手に伝えますが、そういう時に、「これを言ったら私がどう思われるだろうか」などと思いません。
こういった態度が取れるのは、「もし嫌われたら、それはそれで仕方がない」という意識を持っているからでしょう。
要するに、「嫌われてもいい」と割り切っているのです。
この心理的背景としては、次のような確固たる信念があると考えられます。
・他人の評価で、自分の価値は決まらない。
・たとえ自分が嫌われたとしても、自分の人間としての価値は変わらない。
・分かってくれる人はちゃんと分かってくれる。
この信念があることで、嫌われることに対して恐怖を感じていないのです。
(2)「嫌われてもいい」という覚悟を持っている
「絶対に誰からも嫌われてはいけない」と思っていると、嫌われることが恐怖となります。
しかし現実には、誰からも嫌われないということはありません。いくら嫌われないように注意していても、嫌われる時は嫌われてしまうものです。
ですから、ある程度は、「嫌われてもいい」という覚悟を持っておくべきだといえます。
なお、念のために言っておきますが、「嫌われてもいい」と思うことは、「他人に嫌われても構わないから、なんでもかんでも自分のやりたいようにやるべきだ」ということではありません。
自分にとって無理のない範囲であれば、相手に合わせることは当然あってもいいのです。
むしろ、社会で生きていく上では、ある程度の協力姿勢が必要な場面は多いでしょう。
他人の評価を過度に気にして気持ちを抑え込み、自分を犠牲にするくらいなら、「嫌われてもいい」と割り切ることも必要ではないか、というひとつの考え方の提案だと捉えてください。