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嫌われてもいい人の心理とは? 嫌われてもいいと思う方法4つ

笹氣健治(心理カウンセラー)

「嫌われたくない」と思うことで生じる4つのデメリット

そもそも、なぜ「嫌われたくない」「気に入られたい」と思うのか。

それは、嫌われることを恐れているからです。

人から嫌われるのは、とてもショッキングでつらいことです。自分が否定されたような感覚になったり、居場所がなくなった感じがしたり、まるでこの世の終わりのような恐怖の感覚が湧いてくることもあります。

だから、「嫌われたくない」と思うのは、人間として極めて普通のことだといえます。

しかし、あまりにも強く「嫌われたくない」「気に入られたい」と思っていると、絶対に嫌われないようにしようと他人の顔色を伺ったり、評価を過度に気にしたり、自分を犠牲にして相手に合わせたりするなど、不自由な生き方を強いられることになります。

「嫌われたくない」「気に入られたい」と思うことによって、いろいろなデメリットが生じるというわけですが、具体的には次のようなことが起こります。

(1)我慢してストレスがたまる

楽しくない飲み会に無理して参加したり、関わり合いたくないうわさ話に仕方なく加わったり。

本当は気が進まないことなのに、嫌われたくないから我慢して付き合い続けるので、ストレスがたまります。

また、対人関係において自分の気持ちや意見を言えないために、不満やわだかまりを抱え込んでしまうことも、ストレスをため込む原因となります。

(2)自分の時間やお金を奪われる

無理して付き合うことは精神的に悪いだけでなく、それに費やす時間を無駄にし、飲食代などの余計な出費もかさむことになります。

やりたいことや買いたいものに使えたはずの時間やお金を犠牲にするということも、「嫌われたくない」と思うことでの弊害の1つです。

(3)忙しすぎて健康を損なう

人から頼まれたことやお誘いを断ることができないため、やらなければならないことがどんどん増えていきます。

なんとか処理できるうちはいいのですが、気が付いたら、忙しくて首が回らなくなってしまいます。

その結果、疲労の蓄積や睡眠不足が生じ、健康を損なうことにもなりかねません。

(4)常に周りに振り回される

仕事やプライベートの予定があるにもかかわらず、急な依頼やお誘いを断れないと、自分のペースを乱されることが頻繁に起こります。

周りの都合に振り回されていると、集中力を維持するのが難しくなったり、効率的に段取り良く行動しづらくなったり、「仕事が遅い人」「仕事ができない人」というレッテルを貼られてしまう場合もあります。

人のために良かれと思って引き受けているのに、かえって自分の評価を落とすという理不尽な状況に陥ってしまうのです。

次ページ:「人から嫌われてもいい」と覚悟することで得られるメリット

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