ロジカルとはどんな意味? ロジカルシンキングの鍛え方
ロジカルに考える力を鍛える方法
次に、ロジカルに考える力を鍛える方法をご紹介します。できるものから一つずつ試してみてください。
(1)書く癖を付ける
大前提として、考えたことを文字や図にして書く癖を付けましょう。残念ながら、私たちの脳は一度に同時進行で色々な思考を巡らすのは苦手だからです。
一つの課題や目標に対しさまざまな要素が関わってくると思いますが、それを書き出して整理すると、体系的に物事が考えられるようになります。
(2)必要な要素を洗い出す
最初から考えをまとめようとするのではなく、関係のありそうな情報・要素を抜け漏れなく洗い出すよう心掛けましょう。
(3)理由を付けて理論を組み立てる
要素を漏れなく洗い出せたら、理由付けをしましょう。
自分が認識しているいくつかの事実や仮説に対して、「なぜなら〜だから」「ということは〜である」「だから〜と考えられる」「要するに〜とうこと」という接続詞をつなげてみて、自分なりの理論を組み立てていくのです。
(4)「なぜ?」を繰り返す
(3)で理論を組み立てたら、それに対して「なぜ?」を繰り返しましょう。根本の原因を探すことができます。
(5)複数の具体例から課題の本質を捉える
(4)以外にも、具体的な例を複数挙げそれらの共通点から課題の本質にたどり着くという方法もあります。例えば、以下のように。
具体例(1):「会議で上司から質問されると、すぐ回答できる内容でもあっても、つい焦って適切に答えることができない」
具体例(2):「他には、恋人との話し合いになると、いつも自分の苛立ちをぶつけて喧嘩になってしまうこともある」
上記2つの具体例の共通点は
「私はすぐ感情的になってしまう癖がある。その結果、本来の実力を発揮できなかったり、相手とのコミュニケーションがうまくいかなかったりすることがある」
ここで導き出された共通点こそが、あなたの特性であり、抱えている課題の本質であると判断できます。
(6)情報が整理できたら構造化しアクションに落とし込む
ある程度情報を洗い出し整理された段階で、一度俯瞰し構造化してみましょう。構造化の例としては、ロジックツリーなどが挙げられるでしょう。
例えば、以下図のように解決したい問題に対して改善策を挙げていくことで、よりアクションが明確になります。
(7)三段論法を適用する
三段論法とは、「論理学における推理法で、二つの判断(前提)と第三の判断(結論)であるところの『大前提・小前提・結論』の組み合わせで、推理を行うこと」(出典:『学研 四字熟語辞典』)です。
例を用いて解説しますと、
「鳥類は卵を産む」(大前提)→「にわとりは鳥類に属する」(小前提)→「よって、にわとりは卵を産むと断定できる」(結論)
このように、「全てのBはAである」→「全てのCはBである」→「よって、全てのCはAである」と論理付けることによって、思考が整理され矛盾の無い答えを導き出すことができます。
まずは実践してみよう!
いかがでしょうか? ロジカルシンキングを身に付けることで、仕事や普段のコミュニケーション、自身の悩み解消がスムーズに進むようになることでしょう。
まずは、書く癖を付けるだけでも構いませんので、試してみてくださいね。
(ジェラシーくるみ)
※画像はイメージです
※この記事は2020年08月31日に公開されたものです