おかめ微々ちゃんの「自分を好きになるための美容」
きれいになりたいのは、他の誰でもない「私」のため。美容好きな芸能人・インフルエンサー・ライターのみなさんに、「自分の機嫌をとる美容 -自己中美容-」について語ってもらう特集です。
取材・文:ameri
撮影:大嶋千尋
編集:高橋千里/マイナビウーマン編集部
※取材時期:2020年6月
『私は自分に一番モテたい。』――本のタイトルを見て、私はハッとした。
スキンケアをしたりトレーニングをしたり、毎日自分磨きを頑張っているのにどこか人と比べて劣等感を感じてしまうのは、自分で自分を認めてあげられていなかったからだと。
そのことに気が付いた瞬間、何だか心がちょっとだけ楽になったものだ。
この本の著者であるおかめ微々ちゃん(@okamebibitube)は、Twitterフォロワー数20万人以上・YouTubeチャンネル登録者数7万人以上を誇る、美容系インフルエンサー。圧倒的な知識の豊富さと自分の経験談を赤裸々に語ってくれる姿で人気を集めている。
書籍に記されている言葉は全て微々ちゃんの魂がこもったものばかりで、ページをめくる指と頷きが止まらない。結果、付箋ばかりの本が手元に残った。
今回は、マイナビウーマン2020夏の美容特集「自分の機嫌をとる美容 -自己中美容-」に絡めて、おかめ微々ちゃんにインタビュー。「自分を好きになれる努力をしてから生きることが楽になった」という彼女の美容法について聞いてきました!
人に見られることが美容へのモチベーション
――コロナの影響でしばらく外に出られない時期が続きましたが、今日こうして取材の機会をいただけて良かったです。外出自粛中は、家でどんな美容法を実践していたのでしょう?
何もしていなかったです(笑)。人に会う予定がないことで美容のモチベーションがなくなってしまって、メイクも全然していなかったですね。
唯一、自粛中で変わったことといえば、カラコンをやめたことくらい。どんどんメイクがナチュラルになってきています。
――微々ちゃんの美容へのモチベーションは「人と会うこと」なんですね。
そうなんです。人に見られることが美容のモチベーションの一つだったので、自粛中はそれが完全になくなっていました。正直、家に一人でいるとお風呂も入らないくらいで(笑)。改めて、人に見られることって大切なんだなと実感した期間でしたね。
ちなみに、ジムも休業していて行けなかったので激太りしました! 最近は、パーソナルジムへ行って頑張って戻しているんですけど。
――ジムはどれくらいの頻度で行っているんですか?
今は少なくとも週2回、多いときは週4回行っています。
――食事にも気を付けられているとのことで。
はい! 最近になってようやく食事にも気を使い始めました。
でも実は、今こうやって努力を続けているのはダイエットのためではないんですよね。
――えっ、どういうことですか?
美容以外にも音楽の分野に挑戦したくて、音楽に必要な“直感力”を鍛えるために摂取するものに気を付けているんです。
――自分の勘を鋭くするためなんですね。すごい。
コロナの外出自粛期間中に時間があったので、今後やりたいことをじっくり考えました。自分の精神と向き合えた気がします。なので「コロナ、あいつ意外といいところもあるじゃん」って思いました(笑)。
あえて「何もしない」ことがマイルール
――忙しくて疲れた時のとっておきの美容法はありますか?
即メイクを落として寝るに限ります(笑)。疲れたときに手の込んだスキンケアはできないので、とりあえず寝るのが一番ですね。
――シンプル! 美容のマイルールは何でしょうか?
あまり顔にいろいろ塗らないことがマイルールです。
寝る前のスキンケアは本当にしていないですね。したとしても、週1回くらい。朝の洗顔は水で済ませる程度で、クレンジングはミルクもしくはジェルしか使いません。ただ、さすがにメイクの前は保湿をしていますが……。
あとは、肌が荒れる時は大体外ではなく体の内側に問題があるのでは? と思うので、塗ってどうにかするのではなく、サプリを飲んだりしています。
――肌が荒れるとどうしても「何か塗らなきゃ」と思ってしまいます……。
そうなりますよね。私も昔そうでした。でも結局、何もしない方が私には合っていることに気付いて。
――微々ちゃん自身が肌荒れにずっと悩まれていたとのことなので、説得力があります! シンプルなスキンケアに至った経緯を知りたいです。
肌荒れに悩まされていた時、ありとあらゆる方法を試したんですよ。毎日8種類くらいスキンケアアイテムを塗り重ね、食事や睡眠時間にも気を付け、枕カバーを替えて……。でも、ストレスが溜まるばかりで、肌荒れも改善されなかったんです。
そんな時、形成外科医の宇津木龍一先生の著書『肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法』に「美肌のためには何も塗らない方がいい」と書かれていたのを見つけて。「この美容法だけは試したことがない」と思ったので、取り入れてみることにしたのが始まりです。
最初の1週間は好転反応で肌荒れが悪化したのですが、その後、だんだんと顔のテカりやニキビが減ったりしたので、本格的に続けることにしました。何もしないことでストレスも減ったので、自分に合っていたんだと思います。
――数多く試して、最終的にマッチするものに出会えたんですね。
はい! この時の経験から、全ての情報を鵜呑みにするのではなく、一度疑った方が良いなと思うようになりました。
これは、美容に限らず多方面に言えると思います。世の中に広まっている“当たり前”は誰かが作ったルールで、自分に合うかどうかは別なので、まずは調べて試すことが大切だなと実感しましたね。
夏は日焼け止めとパウダーだけで外出したい!
――微々ちゃんが今注目しているコスメは何でしょうか?
「プチプラなのに成分が良い!」と話題になっていたカナダ発のスキンケアブランド「The Ordinary」から、新しく価格帯が高めのアイテムが出るらしいんです。成分もより良くなるとのことで気になっています!
――気温が高い時期が続くこの季節、肌がベタついたりマスクで荒れちゃったりするのが本当に嫌で……。微々ちゃんのおすすめコスメがあれば教えてほしいです!
暑い時期は、リキッドファンデーションだと崩れてしまうので、なるべくパウダーの方が良いと思います。パウダーの中にひんやりする成分が入っているものがおすすめです!
あとは、皮脂崩れ防止の下地を仕込むのも良いと思います。セザンヌやエテュセなどのプチプラコスメが本当に優秀なんですよ。下地を塗るだけで、本当にさらっさらになりますよ!
――デパコスではなくプチプラの方がおすすめなんですね。
皮脂崩れ防止の下地に関しては、プチプラの方が豊富なイメージがあります。デパコスは、保湿やうるおいの方が得意な印象ですね。
――ちなみに、今のお気に入りコスメはありますか?
プチプラだと、セザンヌの「UVクリアフェイスパウダー」を愛用しています。コンパクトなので小さいバッグの時も持ち歩けるし、P1番のラベンダーはパール入りで程良いツヤ感と透明感が出るのでお気に入りです。
できれば、夏は日焼け止めと、このパウダーだけで外出したいと思っています。
――先ほど、クレンジングはミルクかジェルしか使わないとのことでしたが、現在はどのアイテムを愛用しているんですか?
マツキヨブランド「matsukiyo」から発売されているミルクタイプのクレンジングを、ここ6年くらいずっと使っています。900円くらいですね。
――コスパ最強ですね! お話を聞いていると、プチプラでも十分満足できるものに出会えるんだなという気がします。
そうですね。唯一高くてもこだわりたいと思うのはファンデーションくらいです。
ファンデーションは今、「Laura Mercier」「CHANEL」「RMK」をメイクの雰囲気や肌の調子に合わせてローテーションしています。ちなみに今日は「Laura Mercier」のクッションファンデーションを使っています!
――最後に、微々ちゃんにとって「美容」とはどんなものですか?
「自分を好きになるための手段」です。
すっぴんで髪の毛がボサボサの時はやっぱりテンションが上がらないし、自己肯定感も低くなってしまう……。なので、美容は私にとって、自分を好きになったり自信を持ったりするための手段だと思います。
――私も、自分を好きになるために明日からも美容を追求していこうと思います。本日はありがとうございました!
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※この記事は2020年08月17日に公開されたものです