転職後すぐ在宅勤務に。「自宅学習」は何をすればいい? #お仕事ハック
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回のお仕事ハックは「転職したばかりで在宅ワークになってしまった」とのお悩みに、ライターのトイアンナさんがアドバイス。
転職したばかりで在宅ワークになってしまった
私は最近転職したばかりですが、コロナの影響ですぐ在宅ワークになりました。しかし事務という職種上、出社しないと業務を覚えることもままならないです。上司からは「とりあえず家で勉強していて」と言われましたが、何をどう勉強すればいいのか分かりません。今の期間、何をすればいいでしょうか。
うわーお、すごい会社に転職してしまいましたね!
ご転職先はどうやら在宅ワークの可能性をシミュレーションしたことがなく、今回の事態にてんやわんやの大騒ぎをしているのでしょう。
緊急事態時に垣間見える、会社側の事情
ITリテラシー皆無な重鎮との「ご自宅にWi-Fiはない? そうですか、ではまずインターネット回線工事の手続きを……え、経費で精算? それは厳しいかと……。え、だったら導入しない? そうですね、困りましたね……」
な~んてやりとりを想像するだけで、笑ったらいいのか泣いたらいいのか分かりませんね!
そんな事態で転職したての相談者さんは「比較的ITに問題もなさそうな人だし、明日の業務に大穴も空かないし」というわけで、サポートの優先順位が下がってしまったのでしょう。ああ、現場の混乱が悲しい。
会社からの「とりあえず家で勉強していて」というぶん投げた指令には、そんな混乱が垣間見えます。
せっかく勉強するなら「長期的に役立つ分野」を
そんな時、相談者さんにできることは「とりあえず長期で役に立ちそうな勉強をする」ことくらいしかなさそうです。
同じ状況に陥った女性からお話を伺ったのですが、普段なら目の前の仕事に追われてできない「プラスアルファ」の勉強をするタイミングだと考えて、行政書士(法務)や簿記など、「やらなきゃな、でも……」と置き去りにしてきた分野に手を出したようです。
相談者さんもここで「自社に役立つだけでなく、10年後の自分も得をする」分野を考えてみてはいかがでしょうか。
海外取引があるなら英語、食品の貿易があれば食品表示法、化粧品の法務なら薬機法の裁判例など、自分が将来専門性を磨きたい事務の専門知識を磨いてみましょう。
うれしいことに、法律関係のデータは厚労省などに無料掲載されていることが多いもの。メモを取りながらじっくり調べるだけでも、1カ月は潰れてしまいます。
簿記、財務の知識で書籍なしの学習は難しいかもしれませんが、受験者が多いためお手頃な参考書が多数。英会話は「レアジョブ」を中心とするオンライン教室ならワンコイン1時間から学習できます。
むしろ「1カ月じゃ足りない!」と焦りそうな長期的に役立つ技能たち。本気で勉強したならば、会社でも期待以上の成果につながるでしょうし、充実した時間を過ごせるんじゃないでしょうか。
おこもり期間、楽しんでくださいね。
POINT.
・新人は会社の緊急事態時に優先順位を下げられがち
・ここぞとばかりに「長期的に役立つ」勉強を始めてしまいましょう。1カ月じゃ足りないかも!?
・会社の職務を覚えるより、10年後に役立つ技能に視野を向けて
(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2020年05月25日に公開されたものです