自分の意思がない人の特徴とは。意思を持つための克服法3つ
自分の意思を持つと変わる3つのこと
自分の意思を伝えられるようになった結果、何が起こり、どう変化するか。
自分で実感するのが何よりだが、事前情報があったほうが実感も湧きやすいと思うので、先に3つだけ伝えておこう。
(1)否定されることを恐れなくなる
血が繋がっていようと、どれだけ長年の付き合いがあろうと、絶対に相容れないと感じる部分があるのは仕方のないことだ。
であれば、否定されるたびにクヨクヨとするのもおかしい話。その否定は相手の主観でしかなく、もしかすると世界中でその人だけが自分にそう指摘しているのかもしれない。
そう考えれば「この人とは意見が合わない」と前向きな諦めもつく。意思を持って自分は自分、他人は他人と割り切る行為は、自分の精神を保護する行為と言えよう。
(2)本当に親しくなりたい人とだけ交友が深まる
自分の意思を持ち、「No」を使いこなせるようになってくると何が起こるか。その代表例は、“とりあえず”な人間関係の減少。
人はそこまで深く考えて、人間関係を構築してはいない。大半の人たちが成り行きで付き合い、ダラダラとそれが続いてく。
途中で切れる縁もあるが、基本的に大きな波風は立たないのだ。だからこそ、八方美人なんて言葉も存在する。
親しくなりたい人、親しい人たちと過ごせる時間は意外すぎるほどに短い。
自分の意思というフィルターを通せば、本当に親しくなりたいと思った人とだけ交友することができるようになる。
(3)他人の目を気にせず人生を謳歌できる
意味がないと頭では理解をしていても、無意識のうちに他人と比較しその差に絶望する。
新しい試みにチャレンジしようとすると、周りからの視線や評価が気になる。そして、何も言えなくなり、動けず仕舞い。
私も十代前半からこれに悩まされてきたから、その気持ちに痛いほど共感するし、励ましの言葉を掛けたいとも思う。
だけど、それはしない。なぜなら、他人は自分なんかを気にしていないどころか、見てもいない。興味の対象ですらないからだ。
現実はそうであるにもかかわらず、他人の目を気にし続けるのは実に愚かでしかない。
きつい表現となってしまうが、真の意味で自分本位に生きるのだという意思を持てば、世界は途端に夜明けを迎えるだろう。
「自分の意思」を捨てずに生きていく
長々と書き綴ってきたが、私が主張したいことは一貫している。意思を感じさせない人は屍同然、ということだ。
意思を持ち、思考し、その意思を言語によって共有し、進化してきたからこそ、人間が創り出した文明は今日まで発展してきた。
私たちが類人猿のままであったら、今頃、その日を食べ繋ぐために狩りをし、子孫繫栄だけに注力していただろう。
きっと意思の有無で悩むことさえもなく、死んでいったとも想像がつく。
幸か不幸かそうではない私たちは、いついかなる時も意思を捨ててはいけない。意思を捨ててしまう瞬間こそ、人間として生きることを放棄する瞬間だと思うからだ。
(マドカ・ジャスミン)
※画像はイメージです
※この記事は2020年04月01日に公開されたものです