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戦う女性の息抜きに。夏帆・臼田あさ美『架空OL日記』インタビュ―

【特集】働く女は今日も戦う

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「そうそう、わかる……!」「このゆるさがたまらない!」と、ドラマ版から働く女性に共感の嵐だった『架空OL日記』。

『架空OL日記』とは、芸人・バカリズムさんが2006年からOLになりきって架空の日常を綴ったブログ「架空升野日記」を書籍化したもの。

2017年にドラマ化され、「どうしてこんなにもOLの日常がわかるの……?」と思うくらいリアルな描写にハマる人が続出した作品だ。私も、その世界観にどっぷりと浸かったひとり。

銀行で働く5人のOLが醸し出す独特の雰囲気やかけ合いが魅力の本作。そんな5人が、2020年2月28日(金)にスクリ―ンに帰ってくるのだ。

どのようにしてあのリアルなOL感を醸し出しているのか。もしかして劇中ってアドリブだらけ?

バカリズムさん演じる“私”の同期である“マキちゃん”を演じた夏帆さんと、頼れる先輩“小峰様”を演じた臼田あさ美さんにインタビュー。マイナビウーマンの特集「#働く女は今日も戦う」に絡めて、OLとしての役作りや自身の仕事観について話をうかがった。

独特のゆるさは、5人の自然な空気感

――映画『架空OL日記』にも、「月曜日が憂鬱」「会社にイヤな上司がいる」など、ドラマ版同様に働く女性のリアルが詰まっていました! お二人はOLという普段のお仕事とは違う役を演じられることで、どういった役作りをされたのでしょうか?

夏帆さん(以下、夏帆):実は、それほど役作りはしていないんです。

臼田あさ美さん(以下、臼田):銀行員の所作は勉強しましたけど、それ以外のところは意外と特殊じゃないのかも、と思いました。

――というと……?

夏帆:特別「OLだから」というよりかは、5人の空気感で生まれた雰囲気を大切にしていました。もちろん、銀行員の方に取材した資料を読むなど勉強はしましたが、それ以外は台本の時点でOLの日常がちゃんと描かれていたので、特別私たちが準備をして……ということではないのかなと思ったんです。

臼田:台本以上のことを準備して演じるというほうが、もしかしたら原作のよさから離れていってしまうのかも……と思って。

――お二人とも自然体で挑まれたんですね。

臼田:そうですね。ドラマ版があってからの今回だったので、映画版は特に自然体でした。

――ちなみに、アドリブはあったんですか?

夏帆:ありました!

臼田:でも、観ている人が「これアドリブなんじゃないか」と思うところは、意外と違うんですよ。

夏帆:そう、意外とセリフ通りだったりする(笑)。

臼田:それよりも、もっと隙間を埋めているものこそがアドリブでした。

普通の台本だと、話を進めるスト―リ―を中心に書くので、相槌が足りないところもあるんです。それを現場でアドリブとしてつけ足すことが多いのですが、この作品は相槌もていねいに書かれているので、台本通りで十分会話が成り立っているんですよ。

なので、みんなで演じたときの空気感で間ができたところとか、主要な話からちょっと脱線したところだけがアドリブですね。

夏帆:ほかの作品に比べるとアドリブは多いと思われるかもしれませんが、実は台本通りなんですよ。

――アドリブだらけなのかと思いきや……! おもしろい裏話が聞けました(笑)。では、今回演じた役柄とご自身とで、通ずる部分は何かありましたか? 

夏帆:5人集まるとあの空気感になるので、カメラが回っているときも回っていないときも変わらなかったですね。あのメンバ―で集まると、自分も役と同じ立ち位置にいて会話をするというか。

「ここが似てる」とか「ここが違う」とかそういう感じではなく、みんな役と一体化していたんです。たとえば臼田さんが演じる小峰様も、臼田さんがもともと持っている雰囲気なのか、役の影響なのかがわからなくなるくらい、自然とみんなそれぞれが役と同じような立ち位置になっていました。

――なんだか不思議な感じですね。

夏帆:そうですね、不思議な感じでした。

臼田:最初に台本を読んだときは、相槌や返事のような短い言葉がテンポよく書かれていたので、覚えるのが結構むずかしそうだな……と感じました。だけど、現場に入るとドラマ版から長くやっていることもあって「このタイミングでこのセリフを言うのはこの人しかいない!」という感覚が自然とわかるんですよね。

夏帆:そうそう! そうなんです!

臼田:自分が言うセリフも、不思議とタイミングがわかるというか。

夏帆:ドラマ版があったことはもちろん大きいとは思います。でも不思議ですよね。カメラが向けられていないとき、5人で控え室で話しているときも、劇中と同じような会話をしていたんですよ(笑)。

仕事におけるモットーは「心身ともに健康で」

――お二人が「働く女性」として日々大切にしていることはありますか? 働くうえでのモットーがあればお聞きしたいです。

臼田:モットーはあんまり考えてないです……。でも、無理しすぎず、健康でいようとは思っています(笑)。

夏帆:それが一番ですよね。

臼田:20代は多感だったから、30代になって改めてそう思いますね。

――夏帆さんはどうですか?

夏帆:モット―といわれると気恥ずかしさがあるんですけど……。私も心身ともに健康でありたいとはすごく思います。身体だけじゃなく、心も、という面で。

気分転換として、気負わず観てほしい作品

――「働く女性」たちに向けて、映画を通して伝えたいことやメッセ―ジはありますか? こういう気持ちでこの作品を観てほしい、ということがあれば。

夏帆:映画版は、ドラマ版を見ていただいた方にもそうでない方にも楽しんでもらえる作りになっていますし、いい意味でドラマ版から何も変わっていません。

気楽に観られる映画なので、「時間が空いてるな」「ちょっと暇だな」というときに観てもらえたらうれしいです。仕事のあとに、会社の同僚とふらっと観るのもおすすめです。

臼田:映画は1年に1本観るか観ないか……という方も世の中にはたくさんいますよね。「映画」といわれるとハ―ドルが高いと感じるかもしれませんが、この作品はそんなに重く捉えないでもらいたいなと思います。

――ドラマ版と同じゆるい感覚で観てほしいということですね。

夏帆:そうですね。

深夜ドラマで成立するものと、それを劇場に持っていったものでは、観る環境が違うので、今回映画化が決まったときに正直「大丈夫かな?」と思って(笑)。でも、この作品は映画としても成立しているんですよね。ドラマ版と空気感の変化もなく、映画化だから特別何かをしていることもないのに、ちゃんと1本の映画として成立している。

あまり身構えず、肩の力は抜いて、気楽に観にきていただけたらと。

臼田:あとは、自分の代わりに劇中のOLたちが、会社のイヤな上司たちの悪口を言ってくれていると思ってくれたら(笑)!

夏帆:スッキリすると思います(笑)。

臼田:みなさんの代わりに言ったり、めちゃくちゃなことをやったりしてくれています。そのくらい日常に溶け込む、いい意味でなんてことのない映画だなと思います。

時折コメントがハモるなど、仲のよさも垣間見えた夏帆さんと臼田さん。劇中と同じように、お二人の間に流れる空気はいい意味でゆるく、『架空OL日記』の中に溶け込んだかのように感じた。

“戦う女”にも休息が必要。仕事終わりの疲れたときにこそ、あの世界観に浸かりたくなる。クスッと笑えて、「また明日からもマイペ―スに仕事をがんばろう」と思える。なんだか、またドラマ版も見返したくなった。

INFORMATION

映画『架空OL日記』

憂鬱な月曜日の朝。銀行員OLの“私”(バカリズム)の1週間が始まった。眠気に耐えながらもきっちりメイクして家を出る。ストレスフルな満員電車に揺られ、職場の最寄り駅で合流するのは社内で一番仲良しの同期=マキ(夏帆)。会社の更衣室で後輩のサエ(佐藤玲)と入社8年目の小峰(臼田あさ美)、10年目の酒木(山田真歩)が加わり、いつものように就業前のおしゃべりに華が咲く……。

2017年にバカリズムが原作・脚本・主演を務め話題となった連続ドラマが遂に実写映画化。2020年2月28日(金)から全国ロードショー!

(文:ameri、撮影:須田卓馬、編集:高橋千里/マイナビウ―マン編集部)

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2016年より執筆をはじめ、主に美容・恋愛・ウエディングについて書いています。美容とコーヒーとチョコレートをこよなく愛するフリーライター。コスメと触れ合うこと、旅行、カフェ巡りが趣味です。百貨店のコスメフロアによく出没する特徴あり。

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