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インタビュー 映画

愛する人に嘘をつかれていたら。蒼井優『ロマンスドール』インタビュー

マイナビウーマン編集部

直球のラブストーリーも、心温まる人間ドラマも、ちょっと怖い任侠映画だって。どんな作品にも、どこかに「愛」が散りばめられている。そんな映画の中の恋や愛にフォーカスするインタビュー連載「恋するシネマ」。今回は、映画『ロマンスドール』で夫に隠し事をされる妻・園子を演じた蒼井優さんにインタビュー。

もしも愛する人に嘘をつかれていたら、あなたはどうしますか?

映画『ロマンスドール』は、そんなメッセージを投げかけてくる作品だ。

“ラブドール職人”であることを妻に隠し続けている哲雄(高橋一生)と、よき妻でありながら胸の中に秘密を抱える園子(蒼井優)。時間とともに複雑に変化していく夫婦の関係性が、繊細かつリアルに描かれていて、思わず自分の数年後の未来を想像してしまう。

今回の「恋するシネマ」は、『ロマンスドール』で園子を演じた蒼井優さんにインタビュー。2019年に結婚をしたばかりの彼女は、この役にどんな想いを込めたのだろうか。

嘘をつくのも、ひとつの優しさ

――映画『ロマンスドール』を観て、まだ結婚していない身でも、同じ女性として園子に共感する部分が多かったです。蒼井さんから見て、園子はどういう人間だと感じましたか?

自分が男性だったら、一見「ものすごく理想の女性だ」って思うでしょうね。……かと思いきや、ちゃんとひどい部分も持っている。まったく完璧な人間ではないんです。

――哲雄だけじゃなく、園子自身も隠し事を持っている。そのあたりがリアルだなと思いました。

そうですね。あとは、カードの切り方が上手すぎる。先に相手の嘘を白状させようとするのは、ちょっとズルいかなって(笑)。でもそこが園子らしいんですけどね。

――蒼井さんは、嘘をつくのは得意ですか?

私、まったく隠し事ができないんです。サプライズも下手すぎて、友達にバカにされるくらい(笑)。だから隠し事をしていた園子はすごいなって。こんなこと、私だったら絶対に抱えきれない。

――よく「男性は嘘をつくのが下手で、女性は嘘をつくのが上手」とも言いますが、蒼井さんはそうじゃないんですね。

多分、私は隠すことを放棄しちゃってるんです。自分が楽をするために隠さない。思いやりが足りないのかもしれないですね。「相手のために嘘をつく」って、ひとつの優しさでもあると思うので。

――なるほど。逆に、パートナーに嘘をつかれていたら受け入れられますか?

理由によりますね……。あと、「なぜバレた!?」って思います(笑)。

――バレないように隠しきってほしいですよね(笑)。

そうなんです。どうしても隠さなきゃいけないことがあったのだとしたら、バレないように努力してほしい。今のところ我が家では、そういうことに直面することはないですが……。

――相手に嘘をつかれていたことが発覚した場合、どう対処すればいいんでしょうか。

恋人同士で、その嘘がどうしても許せないなら、自分のほうからサヨナラしてもいいと思います。でも、家族になったらまた違うのかなって。簡単にサヨナラできないですよね。そういう覚悟の上で、家族になることが大事なんだと思います。

先延ばしにしちゃいけない言葉、ちゃんと伝えてる?

――最初は愛し合っていた哲雄と園子が、結婚して一緒に暮らすようになってから、だんだんすれ違っていく様がリアルだなと感じました。パートナー同士がずっと円満な関係を維持していくために必要なことってなんだと思いますか?

やっぱり「言葉」ですかね。パートナーに限らず、家族や仕事関係者にも「ありがとうございます」って伝えること。たまに、言わなくてもわかっているだろうと思ってしまうけど、感謝の気持ちを届けることが大事かなって。

――具体的に、蒼井さんが普段実践されていることはありますか?

家族に対して、記念日にはきちんと手紙を書くようにしています。きちんと「言葉を渡す」ということをしなきゃいけない。記念日じゃなくても、いつ伝えられなくなるかわからないから、これからも伝え続けていこうと思います。

――ちなみに、パートナーに何か不満があったときも、きちんと言葉で伝えられますか? まわりの女友達と話をしていると「彼氏に不満を伝えて嫌われるのが怖い」と悩んでいる子が多くて……。

不満を伝えて、嫌われる(笑)!? うーん……それで嫌われるようだったら、自分にとってベストなパートナーは彼じゃないし、彼にとっても自分じゃなかっただけのことだと思います。一瞬だけでも一緒にいて楽しかったなら、それでいいんじゃないかな。

――特に結婚前だったら、不満を伝えて壊れるくらいの相手とはそこまでの関係だったと見切りをつけたほうがいいってことですかね。

もう、次に進んじゃったほうがいいと思います(笑)。

――潔い!

その相手と一生頑張れそうなら頑張り続けてもいいかもしれないけど、一生の努力は私にはできないかな。それに、自分に対して誠実であるべきだと思いますね。

――自分の気持ちを正直に伝えるのも、ひとつの「誠実さ」ですね。

自分に対して誠実だったり、人を裏切らなかったりした自信って、絶対に未来につながるんです。芸能界の先輩たちを見ていても、自分の感覚としてもそう思います。

“先延ばしにしちゃいけない言葉”ってきっとあるはずだから、それをきちんと相手に渡せていますか? と、たまに自分に問いかけてみてほしいです。

映画『ロマンスドール』

恋焦がれ、愛し合って結婚したはずなのに、気づくと何かが変わっていた……。平穏な日常の中で、変化していく愛、仕事と家庭――「恋愛・結婚」における永遠の問いをテーマに、現代夫婦のかたちを圧倒的共感度で描く。

夫の嘘と、妻の秘密。それぞれの思いを抱えながら、2人はどんな答えを見つけるのか? 変わりゆく男女の感情をリアルに映し出す、美しく儚い、大人のラブストーリーが誕生した!

(取材・文:高橋千里/マイナビウーマン編集部、撮影:佐々木康太)

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