友達が少ない人の悩みや特徴は? 実は“強み”な理由
友達が少ない人っていますよね。女性男性問わず、それが悩みやコンプレックスだという人も……。でも実は友達が少ないことはメリットもたくさんあるんです。友だちが少ない人の特徴を挙げながら、コラムニストのトイアンナさんに解説してもらいました。
友達が少ない人は、友達がたくさんいる人に憧れますが、その逆もしかりです。
私は典型的な友達が多い人ですが、休日の予定は朝から晩までみっしり、仕事・友達・仕事・友達……あれ、自分の時間がない……とスケジュールを見ては絶望しています。
ただ、友達が少ない人の方が「明確なデメリット」を感じやすいなとは常々思います。というのも、社会が集団行動を求めるシーンがいくつもあるからです。
友達が少ないことのデメリット
まずは、友達が少ないがゆえの悩みから見ていきましょう。
(1)学生時代にペアになる人がいない
思い出してください……授業で「2人でペアになって○○して」と指示されたあの日を。
理科の実験、体育の球技練習。友達が少ない人にとっては、呪いの言葉に聞こえたことでしょう。なんなら、「ペアになって○○して」対策のためだけに、学校で仲良しグループを築いていた人すらいたんじゃないでしょうか?
私もああいう「ペアになって○○して」という指示は大嫌いでした。いじめがあるクラスでもなかったのに、やっぱり1、2人は、グループになれない。
その子が別に悪い子だからというわけではないのに、友達が少ないことが、悪いかのように見えてしまう。
そんな経験を積み重ねれば、友達が少ないことがコンプレックスにもなりえます。
(2)結婚式に呼ぶ人がいない
社会人になってからは結婚式が大きなハードルです。結婚式の招待人数は50~100名。そこであまりに男性側の友人ばかりが名簿にあると、なんとなく気まずい。
「同性の友人が少ない女性は地雷」なんて風説もあるし、自分ってもしや……? と、男女問わず狭く深い親交を深めている女性まで、頭を抱えることに。
(3)仕事や恋愛に悩んだ時の相談相手がいない
さらに、友達の多さは人生のセーフティネットとなっていきます。勤め先がどうも倒産しそうだ、離婚したいが当座の住所がない……そんな窮地で仕事を紹介してくれたり、とりあえず泊めてくれたりする。
これまで人生相談してくださった人の中には、土壇場で助けてくれる友人の少なさから、離婚を諦めた方もいらっしゃいました。
友達が少ない人は、セーフティネットの数も限られている一面があるともいえるかもしれません。
友達が少ないことのメリット
ですが、ここまでのデメリットを加味しても、友達が少ない人には大きなメリットがあります。
友達が少ない人の特徴を列挙するだけでも、その「素敵な秘密」は明らか。
(1)自分の将来設計をする時間が取れている
貯金、キャリアアップの勉強など自分の将来設計をきちんと考える時間が取れています。
アリとキリギリスなら、確実にアリになれるタイプ。友達が少ない人は、人生のセーフティネットを、自分で作ることもできるのです。
(2)友達への愛が深い
誰でも彼でも「友達」と呼ぶ人は、ひとりひとりへそこまで関心がないことも。その点、友達が少ない人は、友達を厳選する人です。
限られた人数だからこそ、一生の付き合いを維持できます。友達からの信頼も厚く、助け合いやすいのです。
(3)お金が溜まる
友達に会うだけでお金は減っていくもの。誕生日プレゼント、結婚式、出産祝い、飲み会、友達経由でお誘いいただいたイベントなど、社交的な人ほど出費は数知れず。
そのお金を全部貯金に回せたら、ポルシェくらい買えたかも!? そう思うと、友達が少ない人は堅実です。
(4)体にいいものを食べられる
友達に会うと、どうしても増えるのが外食。ジャンクフードも美味しいけれど、週に3、4回も続くと体がしんどい……。お酒を飲む機会も増え、二日酔いや肌荒れ、むくみのリスクもあります。
それより、自宅で野菜中心のヘルシーな食生活ができるのは友達が少ない人の特権です。
▶次のページでは、友達が少ない人の性格的な特徴と、大人になると友達が減る理由を紹介します。