臆病者の特徴とは? 臆病な性格を克服する方法
臆病な人に共通する特徴とは? 7つのチェック項目から、臆病者かどうかを診断。催眠心理療法士の浅田悠介さんが、臆病な性格を克服するコツを解説します。
「失敗するのが怖い」
「わけもなく不安だ」
「嫌われないかな?」
こんなことを口ずさみ続けている貴女。
実をいうとですね、私にも、そんなことを言いたくなるときがあります。しかしながら、この「臆病者」という性格は向き合い方によってはプラスにもなるんですよ。
今回のテーマは「臆病者」です。
特徴とチェック方法、克服のコツについてご紹介します。
臆病な人に共通する5つの特徴
まず臆病な人の特徴を考えましょう。どういった共通点が見られるのでしょう?
(1)思っていることを口に出せない
相手の気持ちを優先してしまうのですね。
例えば上司に対して、言いたいことがあるのに「まだまだ下っ端だから」とか、友達に対して「機嫌を損ねたらどうしよう」と考えてしまうわけです。
優しすぎて、本音をさらけ出すことを我慢してしまうわけです。
(2)人目を気にしすぎる
他人の目が恐いのです。
この「他人の目」は「周囲の評価」と言い換えることもできます。
あれこれ他人に判断されて良い気はしませんよね。それを気にしすぎるあまり、他人との関わりを持たないようになるのです。神経質ともいえるでしょう。
(3)感受性が豊か
まわりの考えていることを「感じすぎてしまう」のですね。
ある種の才能でもあります。
こうした人は、まわりの状況や、他人の感情に敏感です。それを我がことのように感じてしまうのです。他人が怒鳴られているだけでも、自分が怒られたように精神的ダメージを受けてしまう──いわば共感性。
そして刺激から身を守るように、臆病になってしまうのです。
(4)失敗を恐れている
これは「失敗」=「ダメなこと・怖いこと」と捉えているパターンです。
その結果、何かを始めるときに、少しでも失敗する可能性があれば、行動を起こさなくなってしまいます。いわゆる「やり抜く方法」でなく「やらない理由」を探すことばかり上手くなってしまうのです。
ときには「失敗は成功の母」という言葉を思い出すのも大事かもしれません。
(5)先のことを考えるのが上手い
イメージ力があり、頭の良い人に多いです。
先のことを考えるのが上手い人は、どうしても真っ先にリスクを考えてしまいます。ありありと失敗する姿をイメージできてしまうから。それが悪い方向に働いて、結果的に、臆病になってしまうのです。
しかし、この世はワリのいい勝負ばかりではありません。ときには思い切らないとチャレンジもできなくなります。
そして挑戦したことがない人は成長できない。成長できないから挑戦もできなくなる──という負のループだけは避けるべきだと思うのです。