脳のせい? 「めんどくさい」の正体と対処法
「めんどくさい」が口癖の人の心理とは?
めんどくさいという感情は誰もが抱くものだと思いますが、それを口に出す癖のある人がいます。
ここからは、「めんどくさい」が口癖の人の心理や対処法について紹介していきます。
まずは「めんどくさい」が口癖の人の心理を見ていきましょう。
(1)逃避したい
「めんどくさい」と言ってみたらそのことから逃れられたという経験を繰り返すと、それが成功体験となってしまいます。
めんどくさいと言えばやらなくてすむという認知が癖になってしまったのです。逃避手段のひとつです。
(2)モチベーションを引き出すため
「めんどくさい」という後ろ向きな感情を否定せずに、いったん口に出して自分で受け止めることによって「でもやるか!!」」という反発力を引き出すために使っていることもあります。
(3)効率を求める欲求
めんどくさい、で終わらずに「めんどくさいからこうしてみよう」まで考えて実行できれば効率化や簡略化につながります。
めんどくさいと感じる心は、より質の高い生活を求める欲望の表れである場合もあります。
(4)本当に嫌なものを避けるための言い訳
嫌いなものを避けるための言い訳として、その前段階にめんどくささを感じる場合もあります。
たとえば食事会に誘われた時「電車に1時間も乗るのはめんどくさい」と思ったとします。そこで「車に乗せていってあげる」と言われてもめんどくさい気持ちが解消されないとしたら、その場合本当に嫌なのは食事会だということです。
「めんどくさい」の口癖を直す方法
さて、そんな「めんどくさい」と言ってしまう癖を直すにはどうしたらいいのでしょうか。
(1)指摘してもらう
家族やパートナーなど同居している人がいる方は、直したい旨を伝えて協力してもらいましょう。
めんどくさがる癖は本人も無意識にしてしまうことも多いです。指摘によってまず「気付く」ことが大切です。
(2)手順を明確化する
どこから手をつけるかわからないとめんどくさいという気持ちが強くなるので、手順を明確化しましょう。
たとえばトイレ掃除であれば、1.トイレの中のものをすべて出す、2.便器を磨く、3.クリーナーで床をふく、など手順を決めてしまうのです。
(3)心身の調子を整える
自分の心と身体に常に気を配り無茶な生活をしないように心がけましょう。心身が疲れると、いつもならめんどくさいと思わないこともめんどくさいと思うようになります。
「めんどくさい」と感じることが増えたら要注意
人間は基本的にめんどくさがりです。だからこそ、それに少しずつでも取り組むことで生活の質は向上します。
ただし、以前の自分と比べてあきらかにめんどくさいと感じることが増えている場合は疲れがたまっているサインの可能性もあります。
この機会にご自分の中の「めんどくさい」に向き合ってみてもいいかもしれませんね。
(小日向るり子)
※画像はイメージです
※この記事は2019年12月03日に公開されたものです