「気にしないでください」の敬語と使い方【メール例文】
「気にしないで」のニュアンスを伝える代わりの敬語は?
前述の通り、「気にしないでください」という表現は、場面によって少々ラフな印象を与えてしまうこともあります。
同じニュアンスを伝える丁寧な敬語にはどんな表現があるのでしょうか。
(1)「お気に留められませんよう」
「お気に留められませんように」は、相手の謝罪などに対して「もう気にしなくてもいいので、安心してください」という意味が込められています。
この場合も「どうか(どうぞ)、お気に留められませんように」と伝えると、柔らかい表現になります。
使用が好ましい相手
目上の人、上司、先輩、クライアント等
(2)「お気遣いなく」
「お気遣いなく」は、「お気遣いなさらないでください」を省略した言い方です。「心配しないでください」や「あれこれと気を遣わないでください」という意味を表します。
例えば、訪問先でお茶やお菓子を出してくれたシーンなどで、「(どうぞ)お気遣いなく」と伝えます。相手(親しい間柄)や状況によっては「お構いなく」を使っても問題ありませんが、「お気遣いなく」のほうが丁寧な表現になるため、おすすめです。
使用が好ましい相手
同僚、部下等
(3)「結構です」
「結構です」は、「必要ありません」のように断る意味で用いることができます。
例えば、自分は残業をしなければならず、後輩には先に帰るようにと伝える場合を考えてみましょう。
「あと1時間くらいかかりそうなので、先に帰って結構ですよ」と言い換えると◎。ただ、冷たく聞こえる場合もあるので、「結構です」は目上の人に対しては避けたほうがいい言葉でしょう。
使用が好ましい相手
同僚、部下等
※ただ、状況や相手との間柄によっては、「愛想がないな」と思われることもあるので、言い換えることをお勧めします