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さすがに疲れた。嘘をつく人との正しい付き合い方

高見綾(心理カウンセラー)

仕草や会話から嘘を見抜く方法

では次に、そのような虚言癖のある人の嘘を、どのように見抜けばいいのでしょうか? 仕草と会話、それぞれ紹介します。

仕草で見抜く方法

1.顔をよく触る

嘘をつくときは、表情などから嘘がバレるのを防ぐために、顔を隠そうとする心理が働きます。精神的に不安定になりがちなときに、鼻や口元を頻繁に触る動作が見られます。

とくに鼻をよく触っているときは、会話のなかに嘘が紛れ込んでいる可能性が高いです。

2.まばたきがいつもより多い

不安や緊張をすると、人はまばたきの回数が増えるようになります。とくに緊張するような話でもないのに、まばたきが多いときは嘘を隠そうとしているかもしれません。

また、眉の筋肉は感情とダイレクトにつながっており、嘘をついてストレスがかかると眉間に力が入りシワができたりします。

嘘をつくとき男性は目線をそらすことがありますが、女性は目線を外さずじっと見つめてくるのも特徴です。

3.笑顔が不自然

嘘をつくときは、作り笑いになることが多いです。口元は笑っていても目が笑っていなかったり、ずっと笑顔だったのに一瞬で真顔に戻ったりするなど、不自然な表情が見られます

違和感を覚えるときは、相手が何かを隠そうとしているかもしれません。

会話で見抜く

1.会話のテンポが悪くなる

あらかじめ考えていた嘘をつくときは、会話のテンポが良いですが、想定していない話になったときには、取り繕う時間が必要なため不自然な間ができます

また、テンポが悪くなったときに表情が固まったり、動作が止まったりすることがあれば、警戒心が増しており嘘をついている可能性が高くなります。

2.必要以上に話してくる

聞いていないことまで必要以上にペラペラしゃべってくるときも要注意です。嘘がバレないように焦ってまくしたてている可能性があります

納得してもらいたいがために、畳みかけるようにしてしゃべり、自分を安心させようとしているのです。

3.あいまいな表現が多い

「たぶん~」「~かもしれないですね」など、あいまいな表現を使うことで事実関係をうやむやにします。

確認しようと聞き返しても、別の話題にすり替えたり、抽象的な表現を使ったりすることで煙に巻きます。

虚言癖の人とうまく付き合う方法

そんな、嘘を頻繁についてしまう「虚言癖がある人」とうまく付き合っていくには、どうすればいいかもご紹介します。

1.話を適度に聞き流す

話を鵜呑みにすることのないように気をつけましょう。

虚言癖のある人は自分を否定されることを極端に嫌います。嘘をついたことを責めたり、「今の嘘ですよね?」とツッコミを入れたりするのには慎重になったほうがいいでしょう。

「今のは嘘かもしれないな」と心に留めながら適度に聞き流すくらいがちょうどいいですね。

2.良いところを褒める

虚言癖のある人は、自己肯定感が低く基本的には自分に自信がありません。ありのままの自分は良いものではないと思っているので嘘をつきます。

責めても頑なになるだけで逆効果なので、良いところを見つけて、できれば具体的に「こういうところ、いいと思うよ」と伝えましょう。

たくさん承認してあげることで、本人が「自分にも良いところがあるのかもしれない」と思うことができれば、だんだん自己肯定感が上がっていき嘘をつく必要がなくなります

3.悪口には同調しない

虚言癖のある人は、自分の立場が有利に働くように、人を陥れるような嘘をつく場合もあるので、拡散されないように注意が必要です。

その場にいない人の悪口を言い始めたときに、軽い気持ちで「そうだよね」と同調してしまったら、別の場所で「〇〇さんが、△△さんの悪口を言っていた」とニュアンスが変わってしまうこともありえます。

噂話や悪口などには一定の距離を置き、安易に乗らないことが大切です。

適度な距離でお付き合いを

頻繁に嘘をつく人と付き合うと、振り回されて精神的に消耗してしまいます。強烈なコンプレックスや孤独感などから嘘をつくので、ただ注意しただけでは直らないことが多いです。

相手を変えようとするよりも、嘘をついてしまうことにも理由があることを理解した上で、「この人は嘘をつくことがある」と受け入れてしまったほうが気持ちも楽になります。

良い部分を見つけてあげながら、適度に聞き流せる程度の距離感でお付き合いをしていきましょう。

(高見綾)

※画像はイメージです

※この記事は2019年11月27日に公開されたものです

高見綾(心理カウンセラー) (心理カウンセラー)

“質上げ女子”のカウンセリングをメインで行っている。電話、面談(ZOOM、名古屋)によるカウンセリングや講座を中心にあなたのお悩みをサポート。

大学卒業後、民間企業の経理・財務業務に従事。自身の悩みを解決するために心理学を学びはじめ、人生がうまくいくためには特定の法則があることに気づく。豊富な臨床経験から、心の世界で学んだことを現実に活かすアプローチに高い評価をいただいている。

著書は「ゆずらない力」(すばる舎)。他、PHPスペシャルに記事を寄稿するなどマルチに活動中。

高見綾のブログ https://takamiaya.com/

 

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