合わせる? 話し合う? 結婚後「価値観の違い」が生まれたら #エマちゃんの結婚革命
自由な時間がなくなる、好きな仕事ができなくなる……。「結婚はコスパが悪い」とも言われ、一歩踏み出せない人も多い。だけど実は、時代とともに「結婚生活」の価値観もアップデートされて、自分らしいライフスタイルを選べるようになっているんです! Twitterで人気のエマちゃんが、ご自身やまわりの夫婦の実例から、新しい結婚スタイルを提案します。
「離婚に至った理由は、価値観の違いです」
とはよく聞く。
価値観の違いというのは、小さなことから始まり、いずれ大きなことになってまざまざと実感し、そのうち大好きだったはずのひとも大っ嫌いになってしまう……。
そう考えると、結婚するのが怖くなる人も多いのでは?
そもそも価値観ってなんなのでしょう。
私が思う「価値観が一緒」とは「大事にしたいものが同じ」だということ。
これが合うと確かに仲良くいられる。友達でもそうだし、夫婦関係でもそう。
だけど、どんなに気が合うもの同士でも、すべての価値観がぴったり一緒ということはありえない。
恋をしているときは「なんでこの人とは考えてることがこんなにも一緒なんだろう♡」と思うけど、冷めるころにはやっぱり「ああ、この人とは価値観が合わないわ」と思っている。
どんなに気の合う友達でも「考え方が違うな」と思うことはあるでしょう。
じゃあ60年くらい続くであろう結婚生活は、どうしたらうまくいくのでしょう。
そもそも結婚する前に価値観が合う人をとことん探していくことが大事なの?
それとも価値観を合わせていくことが大事なの?
価値観の違いで揉めないために、結婚前にやるべきこと
わたしが実践している、「価値観が違う」という理由で夫婦関係を終わらせないための工夫。
まず結婚する前に、彼と価値観のすり合わせをしておくことは必須。
結婚に対してどう考えているのか、お互いの働き方はどうするのか、子どもがほしいのかほしくないのか、お金のやりくりはどうしていくのか。
想像しうる将来について、とことん話し合っておく。実際わたしは結婚前に、かなりたくさんのことを赤裸々に話しました。
お金も、働き方も、住みたい家も、子どもの話も。両親の介護とか、同居とか、話しにくいと言われる現実的な話について、かなりクリアに隠すことなく、たくさん。
バスタオルは毎日洗う派? など小さなことも話していたよ。
重いと思われがちだけど、わたしからしたら「結婚してから価値観の違いによって降りかかるストレス」に比べたら、そんな一時の重圧なんてたいしたことなくない? と思う。
「愛の力でなんとかなるよね♡」なんてルンルンしてる場合じゃない。
愛はわがままで気まぐれ。感情に波があるように、愛にも波がある。
わたしは愛の力を過信してないから、あくまでも現実的に話します。でも、そこには彼とうまくやっていきたいからっていう愛があるんだけどね。
「価値観の違い」が生まれたときの話し合い方
彼と価値観の話をしていくと、考え方の違いが必ず出てくる。
例えばバスタオルの話だけど、わたしは毎日洗う派で、夫は何回か使ってから洗う派。
じゃあどうするかって「わたしは毎日洗いたいから、わたしがバスタオルを洗う係になるね」となった。
どちらかというと、わたしはいろいろなことにこだわりが強いほう。価値観を合わせるときには、想いの強いほう、こだわりが多いほうにどうしても合わせていく方向になる。
エマちゃんは価値観を押し通して、夫はそれを受け入れる。
そうなると受け入れるだけの夫はストレスが発生するよね。
だから価値観を押し通すほうは、妥協してくれる相手への対応が大事。
その対応としてのひとつは、価値観を押し通すことで発生する労力を負担すること。
だからタオルを洗うのはわたし。
「あなたも洗ってよ!!」とは押しつけないのがお約束。
わたしが「タオル洗うのめちゃくちゃしんどい!」となるならば、タオルを何回か使って洗うほうに、折れる。
「価値観も押しつけられて、労力も押しつける」は不公平。
価値観を押しつけるなら労力は買う。それが、わたしが自分に課しているルールです。
それでも価値観を譲れなかったら
それ以外の価値観の違いも、もちろんありますね。
住む家について「俺は○○街に住みたい!」「わたしは○○駅の近くがいい!」と分かれたとしましょう。
そういうときはプレゼン大会。それぞれのお試し期間を設けるのもいいと思う。
候補の街に行って何回かデートしたり。
それでもお互い折れることができなければ、もはや別居でいいと思う。
必ずしも価値観は合わせなきゃいけないものではないのです。
「“あなたは”そういう価値観を持ってるのね! わたしは違うけど、尊重します」スタイル。
尊重するときは小言も言わない。否定的にもならない。完全に受け入れる。
そうすべきときは必ずあり、お互いさまなのです。
お互いの価値観で「共存する方法」を考える
自分を育ててくれた親であっても、価値観なんて簡単に違ってくる。
だから、価値観は自然に合うだとか、合わせるべきだとか思わないほうが、逆に自然。
下手に愛の力で乗り切ろうとしないでほしい。
価値観が合わないときには、否定せず合わせずに、共存する方法を考える。そういう話し合いができるパートナーは強いよね。
とはいえ、それでもわたしは夫婦で一致していたい価値観がある。
それは「お互いを第一に考え、その関係を維持していくこと」。
この価値観だけはこれからも大切にしていきたいな。
(エマちゃん)
※画像はイメージです
※この記事は2019年11月16日に公開されたものです