あなたも私も加害者!? エイジハラスメント(年齢差別)の対処法
エイジハラスメントの防衛術
こうして自分の加害性へ敏感になれば、いざエイジハラスメントを受けた時も防衛できる。「あっ、今この人、年齢で私を判断したんだな」とセンサーが働くからだ。たとえば若いのに立派だね……と褒められるのだって、あなたのすばらしい能力を、若さで不当に値引きされているのと同じだ。あなたが立派なのはあなたがすごいからで、若いからではない。
逆に「もう○○歳なんだから」と変な気負いをするのもやめよう。もういい年なんだからピンクの服は買っちゃだめ、もういい年だし落ち着いた恋愛をしなきゃ……どれも一理あるけれど、たぶんイタリア人はそう思わない。
地球を半周すれば、ピンクのドレスを着たおばあちゃんがカツレツを切り刻みながらニコニコ笑っている。キューバなら人生で3、4回、結婚や離婚を繰り返すのも珍しくない。「年相応」は、今まで受けた差別の内面化でしかない。
もし「年相応」のエイジハラスメントを防ぎたいなら、まず自分の人生を年齢で制限しないこと。あなたは何歳でも思うとおりに生きていい。ピンクでも、恋愛でも、自分が好きなものを選択すればそれでいいのだ。自分の人生から年齢の足かせを外せば、他人のエイジハラスメントにも傷つかなくなる。まずは自分の囚われをなくそう。あなたは何歳でも素敵なのだから。
(トイアンナ)
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※この記事は2019年10月15日に公開されたものです