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あなたも私も加害者!? エイジハラスメント(年齢差別)の対処法

トイアンナ

エイジハラスメントの防衛術

こうして自分の加害性へ敏感になれば、いざエイジハラスメントを受けた時も防衛できる。「あっ、今この人、年齢で私を判断したんだな」とセンサーが働くからだ。たとえば若いのに立派だね……と褒められるのだって、あなたのすばらしい能力を、若さで不当に値引きされているのと同じだ。あなたが立派なのはあなたがすごいからで、若いからではない。

逆に「もう○○歳なんだから」と変な気負いをするのもやめよう。もういい年なんだからピンクの服は買っちゃだめ、もういい年だし落ち着いた恋愛をしなきゃ……どれも一理あるけれど、たぶんイタリア人はそう思わない。

地球を半周すれば、ピンクのドレスを着たおばあちゃんがカツレツを切り刻みながらニコニコ笑っている。キューバなら人生で3、4回、結婚や離婚を繰り返すのも珍しくない。「年相応」は、今まで受けた差別の内面化でしかない

もし「年相応」のエイジハラスメントを防ぎたいなら、まず自分の人生を年齢で制限しないこと。あなたは何歳でも思うとおりに生きていい。ピンクでも、恋愛でも、自分が好きなものを選択すればそれでいいのだ。自分の人生から年齢の足かせを外せば、他人のエイジハラスメントにも傷つかなくなる。まずは自分の囚われをなくそう。あなたは何歳でも素敵なのだから。

(トイアンナ)

※画像はイメージです

※この記事は2019年10月15日に公開されたものです

トイアンナ (コラムニスト)

1987年生まれ。慶應義塾大学卒業後、P&Gジャパン、LVMHグループにてマーケティングを担当。2015年にライターとして独立し、その後編集プロダクション「WERITE」を設立。「書く」プロフェッショナルとして、企業サイトの制作、オウンドメディア運用、SNS運用代行などを幅広く手掛ける。ライターとしては5,000人以上の人生相談に携わった経験をもとに「人事採用・婚活・医療」分野で主に執筆。著書に『改訂版 確実内定』(KADOKAWA)、小説『ハピネスエンディング株式会社』(小学館)など。

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