ギャル系ファッションの特徴は? ギャルの種類&代表ブランド【イラスト図解】
代表ギャル系ファッションブランドは?
90年代の流行当時~現在まで、代表的なギャル系ファッションブランドをご紹介いたします。
COCOLULU by CO&LU(ココルル)
90年代現役ギャルだった方には懐かしいココルル。当時は目立つロゴ、原色でカラフルな色づかい、ポップなデザインが特徴。デニムのお尻部分にココルルのロゴが大きくプリントされたジーンズは通称「ケツルル」などと呼ばれていました。
現在も実店舗に加えネット通販で購入可能。カラフルポップなのは変わりませんが、ギャル系というより原宿系の雰囲気にシフトしているようです。
CECIL McBEE(セシルマクビー)
セシルマクビーはギャル系の中でも「セクシー」担当のブランド。スリットやオフショルのトップス、タイトなシルエットが特徴です。こちらのブランドも現在までリブランディングしながら継続しています。
90年代は「色っぽさ、セクシー」を主軸としていましたが、最近のコンセプトは「モテ服NO.1」。
ギャル系デザインだけでなく、カジュアルやエレガンスなどを上手に取り入れて現在に至ります。
ALBA ROSA(アルバローザ)
特徴的だったハイビスカス柄とブランドロゴ。ギャル系ブランドとして大人気だったALBA ROSAですが、実はもともと「大人向けのリゾートファッションブランド」。
リゾート着の特徴である開放的で露出の高いデザインが、当時の露出を好むギャル系の目にとまり、あっという間にギャル系御用達ブランドになったのです。
このため、ALBA ROSAは人気絶頂だった2005年に全店舗を一斉閉鎖し、ギャル系ブランドというイメージを覆そうと努力します。
現在はリゾートからシティファッションにシフトし、当時とはかなり違うイメージのブランドにリブランディングされています。
EMODA(エモダ)
最近のギャル系ファッションとして注目のブランド。
赤文字系雑誌の中でもギャル系に強い雑誌『ViVi』のモデルをしていた松本恵奈が元プロデューサーです。
ギャル系に通じるセクシーなスリットや露出、厚底を合わせるスタイリングが多用されますが、都会的でクールなデザインでモード系の雰囲気も強いのが特徴です。
Ank Rouge(アンクルージュ)
最近流行しているギャル系デザインとして有名なブランド。ギャル系雑誌の読者モデルをしていた松岡里枝がディレクターを務めており、クラシックな雰囲気をガーリーに着られるようカジュアルダウンした「今風ギャル系」。
露出は控えめで、ギャル系の中ではかなりレトロガーリーな雰囲気のデザイン。
ANAP(アナップ)
同ブランド内に「GIRL」「KIDS」ラインもあり、対象年齢の幅広いブランド。
ヘルシーな日焼け肌に派手なヘアメイクのモデルを起用することが多く、元祖ギャル系の雰囲気が強いスポーティーカジュアルなブランドです。
系統別! ギャル系のブランド&コーデ
たくさんあるギャル系ブランドですが、系統図で表してみましょう。それぞれの系統別コーデもご紹介します。
【ギャル系ファッション系統図解】ブランド一覧
【ギャル系1】キレイめ(大人系)
特徴
少し前まで「お姉系」と呼ばれていたジャンルに入ります。年齢問わず、大人っぽい・カッコいい・きれいといったテーマのコーデがポイントでしょう。
カジュアル感は低め、露出しても大人っぽいセクシーさが大切な系統になります。
代表ブランド
前述したEMODA、大人っぽくカッコいいギャル系を目指す人から支持されるEGOIST(エゴイスト)、シンプルながらほどよい露出がフェミニンなSLY(スライ)、個性的ながら30代でも着られると定評のあるMURUA(ムルーア)などが代表です。
代表雑誌
『ViVi』、『JELLY』、『S Cawaii!(エスカワイイ)』といった年齢層が高めのギャル雑誌が該当。
周囲から浮きすぎない大人っぽいギャル系コーデが参考になります。
【ギャル系2】姫系(キャバ系)
特徴
強めのアイメイク、高い位置に丸くいれたチーク、フリルやレースをふんだんに使った愛らしいデザインの服などが特徴です。ギャルらしい露出はありますが、リボンやレースが多いミニ丈のドレスなどはガーリー系とも応用がききます。
かつてギャル系雑誌『小悪魔ageha』で生まれた系統で、圧倒的に水商売のギャルが多かったため「キャバ系」ともいわれます。もちろん、実際にこの系統を好む人が全員ホステス業を行っているわけではありません。
代表ブランド
平成時代から姫系に絶大な人気を誇るブランドはJESUS DIAMANTE(ジーザスディアマンテ)でしょう。靴や鞄にまでレースとフリルがびっしりついた「姫仕様」には姫系みんなが憧れました。
ミニ丈にヒール靴が基本のDelyle NOIR(デイライル ノアール)や、明確に「ギャル系キャバドレス」と銘打ったワンピなどが豊富なBLACK QUEEN(ブラッククイーン)など、特に通販ブランドが多いようです。
代表雑誌
なんといっても廃刊してしまった『小悪魔ageha』でしょう。今では『姉ageha』に引き継がれています。
同じく廃刊した『HONEY girl(ハニーガール)』、『vanilla girl(バニラガール)』なども有名でした。
【ギャル系3】スポーティーカジュアル系
特徴
ギャル系の中でもヘルシーな肌見せ、ジャージ素材やトレーナーなどでスポーティーかつカジュアルダウンした系統のギャル系です。
カラフルでポップなアイテムも多く、ティーンにも取り入れやすいのが魅力でしょう。
代表ブランド
幅広い年齢に対応するANAP、カラフルでポップなCOCOLULUが代表です。
キャバ系でも登場したBLACK QUEENには、カジュアルなスポーティーアイテムもあります。
代表雑誌
『Popteen』など比較的年齢層が低めの雑誌に多いコーデです。
『Nicola(ニコラ)』や『LOVE berry(ラブベリー)』などティーン誌にはカラフルなカジュアルコーデがやはり多いようです。
大人っぽいセクシーな系統は『JELLY』などがおすすめ。
【ギャル系4】サーフ系
特徴
カジュアルかつヘルシーという点ではスポーティー系と同様なのですが、どこかエスニックな雰囲気やハワイアン、海モチーフの小物、リゾート風などが特徴です。
実際にサーフィンなどマリンスポーツをしているアクティブなギャルに支持されていますが、ファッションとしてのみの愛用者ももちろんいます。
代表ブランド
今でこそ系統が違いますが、リゾート風ハワイアンで大流行したALBA ROSAはサーフ系でした。
本格的なサーフファッションとしてはリゾート風ギャルになれるRon Herman(ロンハーマン)の服や、ROXY(ロキシー)など。
特定ブランドというよりマリン、リゾートモチーフを上手にコーデで取り入れます。
代表雑誌
サーフ系に関しては、ファッションではなく本格的スポーツ雑誌が多く、ファッション誌も男性誌が多い傾向にあります。ユニセックス誌『Fine(ファイン)』がかつてはサーファーファッションを紹介していましたが、現在はメンズファッション誌になっています。
「サーフ系がいっぱい載っている!」と特筆できる女性向けファッション誌は現在なかなかありません。
【ギャル系5】モード系
☆特徴
お姉系とも通じますが、大人っぽく個性的な雰囲気が特徴です。
完全なモード系ではなく、ヘアメイクや小物はギャル系を取り入れ、服の形や色などのデザインがスタイリッシュな点が挙げられるでしょう。
代表ブランド
EGOIST、EMODA、SLYをはじめ、元EMODAのプロデューサーである松本恵奈が手掛けるCLANE(クラネ)や、ジーンズのボディラインが美しいことで定評のあるMOUSSY(マウジー)など。
代表雑誌
『ViVi』、『JELLY』のほか、少し年齢層が上の『Gina(ジーナ)』や、『VOGUE(ヴォーグ)』などを参考にギャルアイテムを取り入れるのがいいでしょう。
▶次のページでは、ギャル系ファッションを形作ってきた雑誌やモデルを紹介します。