お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

名刺の受け取り方とは? マナー講師が教える手順とQ&A【イラスト付】

松本繁美(マナーアドバイザー)

名刺の受け取り方Q&A

スマートでマナーにかなった名刺交換は誰もが望むところ。はじめて会う人との名刺交換は第一印象につながります。ここでは、迷いやすいポイントにフォーカスを当て、Q&A形式で正しいマナーを勉強していきましょう。

Q.名刺入れを持っていない場合は?

名刺入れの代わりとして、ハンカチの上にもらうのも一手。ですが、しっかりプレスができているきれいなハンカチでないと見苦しいでしょう。

何も手元にない場合は、両手で丁寧に受け取り、そのまま交換を進めましょう。

Q.名刺を忘れた場合の対処法は?

その場では素直に「申し訳ございません。ただ今、名刺を切らしておりまして……」などと告げ、メールで「本日は名刺を失念してしまい、大変失礼いたしました」という旨を送り、名刺と同じ内容を盛り込んだ署名を必ず入れます。

後日、名刺を直接お持ちしてビジネスチャンスにしてもよいでしょう。また、お手紙をつけて、郵送するのも◎。

Q.財布から名刺を取り出すのはOK?

マナー上も、実際の所作としても財布から取りだすのはNGです。

なぜなら、財布に名刺をしまうと、汚れや折れ曲りの原因になるのと、名刺入れを持たない、あるいは忘れたこよが相手にあからさまにわかってしまうから。

名刺入れがなければ、手帳の内側など、保管に適したところに用意し、相手に会う事前に取り出しておいて、手持ちで名刺交換をします。両手で丁寧に渡せば、問題ありません。

Q.受け取る際、好印象を与えるコツは?

相手の会社の住所などを見て、「近くに○○ってありませんか?」「前にお邪魔したことがありますが、素敵な建物ですね」などと、話題作りをしてコミュニケーションをはかります。

相手の名前の話題も楽しいでしょう。「めずらしい名字ですね」「難しい漢字ですね」「素敵なお名前ですね」など、思いついたことを話題にするだけで距離感が縮まります。

大切に扱うことがマナーに繋がる名刺

名刺交換は、緊張したり、難しく考えたりしてしまう人も多いのですが、とにかく「丁寧」にお渡し、「大切」に受け取れば大丈夫なものです。ぞんざいに扱わなければ、自然とマナーにかなった所作になるということ。

また、もらった名刺は自分だけのものと考えず、会社全体でもらったものであると認識し、きちんとファイルしましょう。最近では、アプリを使って管理することもできます。

ホルダーに保管する際は、もらった日付やその人の特徴などをメモしておくのがポイント。相手のことを覚えやすくなるほか、社内での情報共有にもなります。ちなみに、相手がいる前でこのメモをするという行為はNGです。会社に戻ってからの作業としましょう。

(松本繁美)

※画像はイメージです

※この記事は2019年09月26日に公開されたものです

松本繁美(マナーアドバイザー)

1994年に研修会社エル・ステーションLTD.を設立。マナーをはじめとして各種企業研修、講演会のプロデュースを手がける。専門学校の客員講師、雑誌や新聞のマナー記事の監修、TV番組のコメンテーターとしても活躍中。テーブルマナー、冠婚葬祭、ビジネスマナーなど、今どきのマナーのデザインで定評がある。

著書、監修 「ビジネスマナー講座」「冠婚葬祭暮らしのマナー大百科」(日本文芸社)、「大人のマナー基本はこれだけ」(講談社)、「贈るとお返しのマナー」「日常の食卓マナー」「はじめてのテーブルマナー」(主婦の友社)、「女性のためのマナーブック」(大泉書店)など多数

この著者の記事一覧 

SHARE