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仕事上の理不尽はどう対処する? もやもやしてストレスをためない方法

トイアンナ

仕事をしていると理不尽なことは当たり前にあります。ついイライラして仕事のパフォーマンスが下がってしまったり、言い返すことができず我慢して悔しい思いをすることもあるでしょう。この記事では、仕事上の理不尽に向き合うたった1つの対処法についてコラムニストのトイアンナさんが紹介します。

1年ほど前、「職場で受けた理不尽なこと」をテーマに、あるあるネタを集めたことがあります。そして、数ある理不尽でも最優秀賞に輝いたのが、この話。

――職場にチャットツールが導入された。対面会議を減らしてチャットでやりとりすれば経費削減になるから……という理由だったが、チャットツールで無駄話をするのではないかと上層部が懸念した。

そこで、チャットに打ち込んだ文字数がカウントされ、一定数を超えると叱られるシステムになった。

さらに、社員が使うチャットツールの文字数を集計するためだけの部門が新設され、人件費と導入コストで赤字に。チャットツールを駆使して出張費を年に50万円以上削減した私は叱られ、対面会議で出張しまくる同僚はおとがめなしだった。

ここまでひどいともはや笑い話の域ですが、似たような話は当たり前にどこでもあるはずです。そこで今回は、職場における理不尽なこととの向き合い方について書いていきます。

仕事の理不尽に耐えるのって、正しい処世術なの?

こういった不満を先輩に相談すると、たいていは「まあまあ」と慰められます。「わかるよ、俺だって若いころは同じ理不尽にストレスを感じたもんだ。だけどさ、偉くなるといろいろあって……」なーんて、話を聞かされるわけです。

けれど「まあまあ」的に慰められたって、私たちのモヤモヤは減りません。

なぜ、私だけお客様が来たときお茶くみを任されるのか?

なぜ、手柄を先輩に取られてしまうのか。

なぜ、年次が低い社員だけが電話を取らなくてはいけないのか。

なぜ、派遣だけが清掃もやらなくちゃいけないのか。

なぜ、女の出世だけ係長で止まるのか。

こんな理不尽をひとつずつかみ殺して、私たちは生きています。けれど、一度自分に問いかけてほしいのです。

なぜ、あなたはこれらの理不尽に耐えるのですか? 答えはひとつ。理不尽を跳ねのけたとき、キャリアが無事でいられる自信がないからです。

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