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スマホ依存症のチェック診断と対策・治し方とは

小日向るり子

スマホ依存への対処方法

ここからは、スマホ依存からの克服方法を紹介していきます。

ただし、これから紹介する方法はセルフケアで対処できるまでの状態を対象としています。スマホに熱中するあまり、社会的な引きこもり状態、あるいはそれに近くなっている場合や借金など具体的な問題行動が表れている場合は必ず専門家の指示を仰いでください。

(1)To Doリストをつくる

To Doリストとはやるべきことを箇条書きにしたもののことです。

日常生活を見直してみると、例えば朝、スマホのアラームを消したついでに惰性で見ているアプリはありませんか?

やるべきリストを作って終わったらチェックを入れるようにすると、一日に自分がやるべきことが明確になり、その結果スマホを惰性で見る時間が少なくなります。

(2)マイルールを決める

LINEやメールのチェックと返信は会社の行き帰りのみにする、他人といるときはスマホを見ない、などマイルールを決めましょう。

これは私の臨床でもオススメする方法ですが、やってみた結果、決められた時間の中で文章を考えて返信するという文章作成能力が上がった、今の時間に集中することの大切さがわかった、という一石二鳥の効果も見られました。

(3)スマホデトックスの日を作る

冒頭に書いたように、スマホが生活必需品の役割も持つようになった現代では、それを何日も触らないということが現実的に難しくなっていますよね。

だからこそ、1日でもよいのでスマホを触らない「スマホデトックス」の日を作りましょう。

携帯依存がほかの依存と違うところは、“リバウンド”がないこと。例えばお酒やダイエットなどは禁欲をすると反動で解禁時に大量飲酒や暴飲につながる恐れがありますが、携帯はそのような反動がほぼ出ません。

逆に、デトックス翌日に優先的に見たものだけが自分にとって必要なアプリや情報だと気づくこともできます。まずは2週間に1日、スマホデトックスの日を作ってみてください。

(4)機能に制限をつける

携帯の通信容量や閲覧可能なブラウザに制限をかけるといったハード面で制限してしまう方法です。

現在はスマホ依存対策アプリなどもあります。精神的な対処法と併用してもよいでしょう。

携帯・スマホとの「適切な距離感」を考えよう

今やプライベートだけでなく、仕事でも調べものや社員同士の連絡手段として必要なことも多いスマホは、日常から切り離すことが難しくなっています。

しかし、それによって日常生活に支障をきたしてしまうのは考えもの。

自身のメンタルや身体を健やかに保つためにも、時には立ち止まって自分とスマホの距離感を見直してみましょう。

(小日向るり子)

※画像はイメージです

 

※この記事は2019年08月26日に公開されたものです

小日向るり子 (心理カウンセラー)

心理カウンセラー
フィールマインド 代表カウンセラー
正社員をしながらボランティアの電話相談員をしていました。「どんな電話も切らない」理念の中で恋愛、自死、癖、愚痴、いろいろな話を聴かせて頂きました。資格取得後はハラスメント相談員を経て現職。相談件数は2200件を超えます。悩みに大小はありません。

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